先日、ゲオで買った「超音波シミ抜き器」を使って、手ぬぐいに付着したコーヒーのシミを落とすことに成功したのだが、同記事を読んだアホの上司……いや、シミ抜きのプロを名乗るYoshioが「もっと簡単にシミを落とす方法を教えてあげる」と話しかけてきた。怖っ!

その方法とは「漂白剤を丸ごと1本使う」という非常にシンプルなパワープレイ。Yoshio曰く「すすぐのは大変だけどクリーニングで落ちないシミも落ちる」そうだ。「もし良かったらこのシャツで実験してみて」と、襟元がめっちゃ黄ばんでいるシャツを受け取った。

果たしてクリーニングでも落ちない頑固なシミも、漂白剤を1本丸ごと使えば落とせるのだろうか……一発勝負の戦いが今、幕を開ける!

・経験者談

2022年3月にYoshioは、クリーニングでも落ちなかったシャツを漂白剤・食器洗剤・重曹を混ぜた液に数時間つけて真っ白にしている。しかし「たぶん漂白剤だけでもイケると思う」とYoshio……実際にシャツを真っ白にした経験のある男の言葉には力と重みがあった。


・選手紹介

さて、Yoshioから預かった白シャツは首元がかなり黄ばんでいた。黄ばんだままクリーニングから返ってきて絶望的な気持ちになったのだろう。ビニール袋に入った状態で長年放置されていたようだ。よく見ると、襟首だけでなく袖口も黄ばんでいる。

そんなシャツの汚れを落とすべく登場したのは「ワイドハイターEXパワー(酸素系衣料用漂白剤)」。洗剤では落ちない汚れ・ニオイに洗剤ちょい足しで超絶スッキリ。ツンとしない爽やかな花の香りが特徴らしい。近所の薬局で328円で購入した。

なお、落ちにくい汚れの漂白における正しい使い方は「汚れの部分に充分しみこむ程度を直接かけてから、洗剤を溶かした水かぬるま湯に約30分浸し、その後、水ですすぐか洗濯する」そうだ。生地を傷めたり色落ちすることがあるので2時間以上浸すのはNGとのこと。

ただ今回は「シャツがどうなってもいい」とYoshioから特別な許可を得たので、様子を見ながら独自ルールで試合を行いたい。



・試合開始

さあ、ここからは一気にいこう。バケツの中に黄ばんだシャツを入れて漂白剤を1本丸ごと投入する。

もうどうなっても知らんぞ。


しっかり染み込ませてから


一応、説明にあった通り「洗剤を溶かした水」をシャツが浸る分だけ入れておいた。あとは待つのみ。



・途中経過

試合開始から2時間後、シャツをいったん取り出して変化を確認してみると……

黄ばみがかなり落ちている……気がする。すすいで確かめたいところだが、もう少し時間をかけよう。シャツを液の中に戻すことに。


──開始から3時間後──

まだだ。ふたたびシャツを液に戻した。


──そして開始から4時間後──

おし……!


洗濯機に入れて、すすぎ開始


様子を見ながらしっかりとすすぎ、脱水したら……


ハンガーに干して乾くのを待つ……!



・結果

とうとうシャツが乾いたようだ。今回はあくまで特別に4時間ほど漂白剤と少量の洗剤が入った水につけ込んだが、首元の黄ばみは……


ほぼ消えた!


さすが丸ごと1本……強い。Yoshioの言ったとおり、クリーニングでも落ちなかったシミが漂白剤1本でほぼ落ちた。すすぎは面倒だが、約300円で悩みのシミが落ちるのは良いというのが素直な感想である。というわけで、試合会場からは以上です!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.