私(耕平)の地元、千葉県船橋市は個人的に「肉の街」だと思っている。今や全国区で有名となった「肉の匠 将泰庵」をはじめ、週3回夜3時間しか営業しない肉弁当のキッチンカー、最近ではあの “元祖トレンディ俳優” も船橋の焼肉業界に参入している。

そんな肉肉しい船橋市で9月17日に開催されたのが、『ふなばしミートフェスタ&ボンバイエ2023』という肉料理とエンタメが融合したイベントだ。私自身、人混みが苦手でフェスみたいなイベントは参加したことがなかったため、アラフィフにして初めての体験。そんな肉のイベント、通称「肉イベ」がマジで最高だったので、その魅力を全力でお伝えしようと思う。

・会場は絶好のロケーション

『ふなばしミートフェスタ&ボンバイエ2023』は今回で3回目の開催らしい。船橋市民として恥ずかしながらこのイベントを知らなかったが、コロナ禍もあったことから実に6年振りだという。


イベント会場は市内最大のショッピングモール「ららぽーとTOKYO-BAY」のすぐ近くにあり、港が一望できるスポットで人気の「船橋港親水公園」だ。


イベントの内容は「ふなばしミートフェスタ」という言葉のとおり肉中心。船橋市内に店舗を構える数々のお店が、自慢の肉料理を海辺にある絶好なロケーションで振る舞われている。


そして、特筆すべきは「エンタメ」。会場内は3つのステージに分かれていて、格闘技、プロレス、ダンスや地元の高校生による吹奏楽のステージなど、ビックリするほど盛りだくさんだ。


ゲストもすごい! 特に現役のアスリートとして活躍している芸能人、格闘家が船橋の地に参戦していた。


・イベントの内容が濃すぎ

さっそく会場を回ってみる。まず私が向かったのは、子ども広場で開催されている「キッズかけっこ教室」だ。


そこには、お笑い芸人でカンボジア代表のマラソン選手である、猫ひろしさんが子供たちにかけっこのコツを教えていた。


参加していた子供たちはみんな楽しそう。猫ひろしさんの教え方もすごくわかりやすく、楽しいながらも熱い指導は大人の私でも参考になった。


次に向かったのはリングステージ。そこでは先日、柔術の世界大会で優勝して話題になったお笑い芸人のガリットチュウ福島さんを中心とした格闘家の人たちによる「親子護身術教室」が開催されていた。


内容は会場に参加していた親子がリングに上がって、実際に福島さんから護身術を教えてもらえるというもの。


技の教え方も勉強になったが、1番響いたのは「本当の護身は危険な場所に行かないこと」など、そもそもトラブル自体を避けることが1番と教えていたことだ。夜の街で67万円ボッタくられて危険にさらされそうになった経験がある身としては、激しく同意の内容だった。


その他にも、このステージではキッズ空手の演武会や……


1分1ラウンド制のキックボクシング大会も行なわれていた。


そしてメインステージでは、キッズダンスチームの公演や……


アイドルのライブなどが行なわれていて、内容盛りだくさんだった。


・リーズナブルな地元名物料理の数々

エンタメを一通り堪能したところで、もう一つのメインである地元の肉料理を味わってみようと思う。まず今回の出店されている料理の特色として、肉そのものではなく、全体的に肉を挟んだ「ピタパンサンド」が多かったイメージだ。

値段もほとんど500円前後と、リーズナブルにいろんな料理が楽しめるのも特徴だ。そんな中、まず私の目にとまったのは、牛タンがゴロゴロ入った「牛タンのピタパンサンド」だ。


他を見渡すと以前、食べて感動した「日本一のクラムチャウダー」も出店していた。


ここで売っていたのは、もちろん日本一のクラムチャウダーを使った「クラムチャウダーピタパン」だ。この料理を提供しているお店「963(クロサン)」の社長自ら販売していた。


そして飲み物は船橋市民ならお馴染みの、ご当地アルコール飲料「小松菜ハイボール」も購入。


これを、晴天の海辺で堪能する。


まずは「牛タンのピタパンサンド」から。

牛タンの量がハンパない!


これが500円はかなりお得だ。次に「クラムチャウダーピタパン」を食べてみる。


久しぶりに食べたが、安定の美味さ! そして「小松菜ハイボール」を流し込む。


たまに地元の居酒屋で飲んだりするが、正直これは賛否が分かれる味だと思う。ちなみに私はまあまあ好きだ。ちょっとこれだけでは物足りないので歩いていると、ジビエ肉のお店を発見。


ここでも「ジビエ肉のピタパンサンド」と、ハイボールを購入。


実はジビエ肉を食べるのは初めて。少し臭いイメージがあったが全然そんなことはなく、こちらもかなり美味かった。


そして、海辺で飲むアルコールは最高だ。


・レジェンドレスラー登場!

イベントもいよいよ終盤に入り、リングステージでは「船橋ゴールデンプロレス」が開催されていた。


そこでのメインゲストがまたスゴかった! 2000年初頭に総合格闘技団体「PRIDE」などで日本中を沸かせた、元総合格闘家でプロレスラーの桜庭和志さんが登場!


日本の名レスラーだった武藤敬司さんのパロディで、「ランジェリー武藤」というレスラーとタッグを組んで試合に挑む。試合は公園の外まで立ち見が出るほどの盛り上がりだ!


そして試合は炎天下のなか白熱を極め、桜庭&ランジェリー武藤コンビが勝利! 2人で勝利の「武藤ポーズ」を披露する。


会場は大盛況のなか、桜庭さんの「船橋、サイコー!」というコメントで締め括った。まさにイベント名に入っている『ボンバイエ!』を体現したショーだった。


──というわけで、いかがだっただろうか? とにかく初めてこういうイベントに参加したわけだが、とにかく桜庭さん同様「サイコー!」なイベントだった。

来年開催されるかどうかは定かではないが、もし次回があるようなら市内在住の人はもちろん、市外の人も参加して損はないイベントだ。船橋を代表するイベントとして、もっと世間に知られてほしいと願う。

参考リンク:ふなばしミートフェスタ&ボンバイエ2023 Facebookページ 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.