近頃、吉野家の牛丼の細分化が進んでいる。かつては「並盛」「大盛」「特盛」だけだった牛丼も、気づけば「小盛」「並盛」「アタマの大盛」「大盛」「特盛」「超特盛」と6段階ある。さらには、肉だく牛丼なんてものまであるではないか。
肉が多めに入っているという肉だく牛丼。この肉だく牛丼にもまた「小盛」「並盛」「アタマの大盛」「大盛」「特盛」「超特盛」と6種類ある。さて、ここでクエスチョン。“普通の牛丼のアタマ大盛” と “肉だく牛丼の並盛” ではどちらが肉量が多いでしょうか?
・リクエスト
繰り返す。「普通の牛丼のアタマ大盛 vs 肉だく牛丼の並盛」だ。言われてみたら、どっちが多いか分からなくないだろうか。この点に疑問を抱いたのは以下のリクエストから。
「吉野家の牛丼について、肉だく牛丼(並)の存在は牛丼(並)の頭の大盛りと比較してどちらが肉の量が多いのかという点に調査を依頼したいです。値段が違うんですよ。高いほうが多いとも言えないように感じました。
予想では牛丼(並)<肉だく牛丼(並)<牛丼(並)頭の大盛り<肉だく牛丼(並)頭の大盛りの順番です。でも値段は肉だく牛丼(並)>牛丼(並)頭の大盛りとなっております。お肉を少しでも多く食べたい昼めし時のサラリーマンをお救い下さい!」
──ちなみに、価格は牛丼のアタマ大盛が税込569円で肉だく牛丼の並盛が税込632円だ。価格差は63円と結構違うだけに、肉量的にも明確な違いが欲しいところではある。
・同じものではない
そこで2つの牛丼を購入して比較してみることにした。器1個で完結している普通の牛丼アタマ大盛に対して、肉だく牛丼は「普通の牛丼+追い肉カップ」スタイル。ゆえに、実は同じものなのではないかという懸念はここでなくなった。増やし方が明確に違う。
肉だくの追い肉カップを牛丼にONしてみると……
見た目的には肉だく牛丼並盛の方が明らかに多そうだ。とは言え、見た目だけで判断はできないので、肉だけを抜き出して重量も量ってみることにしよう。なお、乗せる紙皿の重さは8gである。
・肉を量ってみた結果
まず、普通の牛丼アタマ大盛の肉を量ってみたところ、クッキングスケールに表示されたのは88g。どうやら肉は80gの様子。タマネギも含めると112gであった。
続いて、肉だく牛丼並盛の肉を抜き出して量ってみたところ、クッキングスケールに表示されたのは126g。つまり、肉は118gあることになる。タマネギも含めると148gだ。
これが63円の差としてコスパが良いことになるのかは各々判断していただければと思うが、今回の比較の結果としては肉だく牛丼並盛の方が肉が多かった。
・現場の声
ただし、現場の店員さんの感覚によって振れ幅はあるものだと思う。そこで、現場で対応してくれた店員さんに「普通の牛丼アタマ大盛」と「肉だく牛丼並盛」ってどう違うのかを聞いてみたところ……
店員さん「肉だく牛丼はカップがついてくる感じです。肉の量もちょっと違いますね。肉だく牛丼並盛の方が肉が多いです」
──とのことであった。現場としても、やはり肉だく牛丼並盛の方が肉が多いというイメージである模様。
・増加量
ちなみに、念のため牛丼並盛も購入して、肉を抜き出して量ってみたところ肉量は52gだった。
すなわち、スタンダードな牛丼に比べると、今回、アタマ大盛は28g増えており、肉だく牛丼並盛は66g増えている。高い分はちゃんと増えている……というか、個人的には思っていたより肉だくが凄かったのだが、いかがだろうか。これを参考に良き牛丼ライフを送っていただけると幸いである。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.