インドネシア・ムルデカ(インドネシア独立)!! そう、我々は8月17日に78周年目の独立記念日を迎えたのだ。いやー、めでたいめでたい!
独立記念日間近になると人々は家や道を国旗色の旗やイルミネーションで飾ったり、大会とか開催して場を盛り上げたりしてる。老若男女みんなが笑顔になる日だ。僕の団地もこの独立を祝って楽しい行事が行われたから、今回はそれについて紹介するよ~!
・皆でわいわい
独立記念日の行事といえば「Jalan Sehat(皆で朝散歩)」。要は皆でおそろいの服を着て朝散歩しましょうね~というわけだ。ルートはそこまで長くないので誰も無理せずに楽しめる。
現在時刻は朝の6時。久しぶりに早起きしたなぁ~、さみぃ~。
まだ朝だっていうのにもう元気にじゃれ合ってる子どもたち、元気やなー。
ルートはこんな感じ。自分の団地を出てぐるっとまぁ結構短いのである。
みんなが集まったようなので出発!
久しぶりの早起きに超久しぶりの朝散歩、天気も相まってめっちゃ気持ち良いなぁ。
小さい子供も年取った方も参加してるので、もしものために列の一番前と一番後ろにバイクが構えてる。ちなみに一番前でバイクを構えてるのは僕、だから実は僕は散歩してないという。カメラマン役も担ってるからね、しゃーない。
途中で子猫が参戦、子どもたちにめっちゃナデナデしてもらってる。
他の団体と遭遇、右は僕たちの団体で左は他の団地からの団体。どこも朝散歩やってるからね、こういうのは珍しくない。
おっ、何だか小さなバザールがやってるようだぞ。人めっちゃ多いなぁ。
無事団地(終点)に到着! 終点でお菓子やスイカが待ってる、ここで一旦失った体力の充電。
もちろん僕も食べるよ、散歩しなかったけど。
・運動会気分
さて、次のイベントはお待ちかねのゲーム! 今から老若男女誰もが楽しめるゲーム集の始まり始まり~
まずは男性陣による「腰振り箱運びゲーム」(命名:アキル)
腰にぶら下がったペットボトルを動かして箱にぶつけさせ、箱を先にゴールまで持ってきた方が勝ち。もちろん手足は使えず使うのは腰の動きだけ。
はしゃぐおじさんたち
何故か筋肉を自慢しに来たおじさんたち
手は使わないよ?
次は「帽子かけゲーム」(命名:アキル)。プラスチックボールを半分に切って上に金具をつけた帽子を、手を使わず頭の動きだけでぶら下がったリングに引っ掛けるゲーム。先に引っ掛けた方が勝ち
ぶら下がったリングは揺れるし、そもそも見えにくいから勘の勝負。皆必死やな~
そんで何故か僕も含めた子供陣による「釘通しゲーム」(命名:アキル)。腰にぶら下げた釘を、腰を使ってうまくボトルに入れるゲーム。先に入れた方が勝ち。定番のゲームだね
釘は左右に揺れるから入れるの難しいんだよね。ボトルの口も狭いしタイミングよく狙わなければならない。
余裕だけどね
今度はちょっと難しい「指示に従えゲーム」(命名:アキル)。プレーヤーは目隠しして、審判が出した命令をいかに正確に実行できるかを競う。命令は行進での「右向け右」とかの命令、これは皆小学生から習ってることなので身についてると思う。
同じ命令をもらったはず、なのに数人がすました顔でバラバラの方向を向き始めるときが一番面白い。プレーヤーは自分が間違ってるってことなんて知らないからね、目隠しされてるから。
・独立記念日パーティー
この日は独立記念日の夜。夜になると、皆誘い合ってお祝いパーティーを開くところが多い。僕の団地ももちろんパーティーをする。
独立記念日を祝って、パーティー前に国歌斉唱と今亡き国の英雄たちに黙祷を捧げる。
そんでゲームで勝った子どもたちにプレゼント授与!
中身は文房具やノート、弁当箱、置き時計など学校で使えるアイテム。これでもっと勉強頑張れると良いね。
そして最後は皆でワイワイお食事会とトゥンペン割りをして今回のパーティーは終了。
・トゥンペン割り
〆に入る前にこの「トゥンペン」というのをちょこっと紹介。
「Tumpeng(トゥンペン)」というのはターメリックで黄色に炊いたご飯を円錐状にしたもので、様々なおかずとともに振る舞われる料理。インドネシアのめでたーい日のめでたーい料理だ。
この円錐の形をしたご飯が意味するのは地と天を結ぶ山。その頂上部分は特別な意味を持っており、その部分は主賓に振る舞われる。そして周りにある様々なおかずが意味するのは神から授かった恵み。おめでたいこの日はこの地の恵みをまんべんなく味わうのだ。
皆で頂く前に、まずは頂上部分を取って主賓に振る舞って記念写真。それでやっと僕たちも頂ける。
・〆
独立記念日になるとこういった皆でワイワイするイベントが始まるのは楽しいからはもちろん、お互い仲を深めて団結力を高めるためでもある。
インドネシアには様々な文化、種族、宗教があって、そんなインドネシアがインドネシアであるためには皆一人ひとりの団結力と寛容さが大事。独立記念日のイベントは、それらの大切さを思い出させるためのイベントでもある。
でも本当に楽しかったな~、めっちゃくちゃ楽しいので日本人の方も是非とも参加して皆で盛り上げて欲しい。
それでは、Sampai Jumpa Lagi!
参考リンク:インドネシア独立の歴史
執筆:アキル
Photo:RocketNews24