「おばあちゃんのぽたぽた焼」は亀田製菓の人気商品のひとつである。1986年に発売開始し以降、現在まで愛され続けている。2023年8月上旬、発売から38年を経てイラストが刷新されることが発表された。お馴染みのあのおばあちゃんが新しく生まれ変わり、それにともない個包装裏面の「ぽたぽたおばあちゃんのちえ袋」もリニューアルしたのである。

新おばあちゃんのバージョンを購入して確認してみたところ、おばあちゃんの知識のふり幅の広さに度肝を抜かれた! 何でも知りすぎだろ、おばあちゃん!!

・新バージョン登場!

お盆前の段階で、私(佐藤)は旧バージョンを最寄のスーパーで1点購入しておいた。そして盆中にスーパーを探索したところ、新バージョンを発見! ちなみに、ところによっては2023年8月17日現在、いまだ旧バージョンを扱っている店もある。在庫の都合で、新旧バージョンの入れ替わるタイミングが異なっているらしい。


さて、2つを見比べてみよう。まずはおばあちゃん像から。旧バージョンは昭和を感じさせるほのぼのとしたタッチで描かれている。新バージョンは髪色や着物の配色はそのままに、ほのぼのとした雰囲気を踏襲しつつ、現代的にアレンジされている。


個包装にもおばあちゃんの姿がある。商品そのものは変更されておらず、あくまでもおばあちゃんを中心としたデザインの変更が今回のリニューアルだ。



・ちえ袋が復活したが……

それよりも重要なのは個包装の裏面である。お気づきでない人もいるかもしれないが、おばあちゃんのちえ袋はずいぶん前から裏面に記載されていなかった

旧バージョンでは「ぽたぽた親子あそび」という早口言葉やクイズ、言葉集めゲームなどが記載されていたのだ。私もずっとちえ袋だと思っていたけど、いつの間にか違うものになっていた。


旧バージョンの1例を挙げておこう。次のようなものだ。


「ぽたぽた親子あそび 第15話 ことば集めゲーム “い” のつく言葉」


新バージョンで復活したちえ袋を確認してみると……。


「ぽたぽたおばあちゃんのちえ袋 床のクレヨン汚れにはみかんの皮」


おお! コレコレ! これぞおばあちゃんのちえ袋だよ!! 帰ってきたな、俺たちのおばあちゃんが帰ってきた! めっちゃぽたぽたしてる~ッ!!



ところが、昭和から令和に時代が流れる間に、おばあちゃんも手をこまねいていた訳ではないようだ。今回のリニューアルでおばあちゃんもパワーアップしていた! 全20種あるちえ袋にはこんなものまで含まれているらしい。ニュースリリースの画像によると……。


ぽたぽたおばあちゃんのちえ袋 ねぇ、しってる? AI(エーアイ)ってみんなよんでいるけれど、Artificial Intelligence(アーティフィシャルインテリジェンス)の略で、人工知能という意味だよ」


特設サイトに公開されているちえ袋の例にはこんなものまで……。


ぽたぽたおばあちゃんのちえ袋 ねぇ、しってる? 世で噂になっているNFTは、Non-Fungible Token(ノンファンジブルトークン)の略で、非代替性トークンという意味だよ」


マジかよ、ばあちゃん……。いつの間にそんな言葉を覚えたんだ。知識のふり幅が広すぎてニセモノではないか? と疑いたくなるよ。俺の知ってるばあちゃんじゃねえな! 何者だ!? ……と言いたいくらい進化している。このほかにも、おばあちゃんがひそかに入手した新しい知識にまつわるちえ袋が存在するかもしれない。

残念ながら私の購入した商品には、ニセモノを疑いたくなるレベルの “ハイブリッドちえ袋” は含まれていなかった。気になる人は購入して、進化した新おばあちゃんを体感してほしい。彼女の真の姿をその目でたしかめろ! Don’t miss IT!!


参考リンク:ぽたぽた焼スペシャルサイト
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
画像提供:亀田製菓