皆様、ごきげんよう。ボロは着てても心は錦、贅沢貧乏なヌン活好きの御花畑マリコでございます。
世はアフタヌーンティーブーム真っ只中。正統派の英国風アフタヌーンティーから、かわいいコラボ系アフタヌーンティーまで、百花繚乱。
できれば世界中のお菓子を食べ尽くしたいアタクシとしては、異国情緒ただようアフタヌーンティーに目がありませんの。もう、ただのカワイイじゃ満足できない……。
以前、チャイ飲み放題のインド式のアフタヌーンティーを紹介しましたけれども、今回ご紹介するのはアラビア風のアフタヌーンティー。これが、魔法のじゅうたんに乗って異世界に転生したかと思うほどでしたの……。
・中東料理専門店 カールヴァーン
アラビアン・アフタヌーンティーを提供しているのは、アラビア料理専門店「CAR VAAN(カールヴァーン)」の渋谷スクランブルスクエア店。
今ってガチ中華とか南インドのカレーやビリヤニとか、台湾料理がトレンドだけど、まだまだアラビア料理を専門に出すお店って珍しいですわよね。堅牢なお城みたいな入り口からして異国情緒をビシビシ感じますわ……。
お店の調度品もゴージャスで本格的。アラブの王族の家ってこんな感じ? お店の人もターバンを巻いてるし異国情緒がすごいですわ。高円寺にありそうな庶民的なエスニックじゃなくって、ハイセンスでゴージャスなアラビアンといえばいいのかしらん。
アラビアンアフタヌーンティーは要事前予約で、価格は4400円(1名)。アフタヌーンティーって2人セットが基本になってる店もあるけど、カールヴァーンは1名からでも無問題でした。ぼっちの貧乏贅沢的にはありがたくってよ。
・食器からして違いますわ!
カールヴァーンは食器やカトラリーも現地から買い付けているらしくて、本気なアラビアン仕様。
セットのドリンクはコーヒー(ホット/アイス)、ハイビスカスティー(ホット/アイス)、ダージリンティー、レモンマートルティーから選べる仕様。ちなみにおかわりもできましたわ。ハイビスカスティーとレモンマートルティーが入ってるのが一風違う感じでいいですわね。
最初にドリンクを持ってきてくれたんですけど、この時点からオ・モ・テ・ナ・シが始まってますのよ!
ご覧遊ばせ、この豪華な容器!
金属製のふたつきカップアンドソーサーに、ハンドルカップ! チャイとかトルコ式のコーヒーを淹れるときに出てくるようなティーセット。カップの蓋に月の形の飾りがついてるのが素敵でうっとりですわ……。
・見たことないお菓子のオンパレードでしてよ…
そして、お菓子と軽食はこんな感じ。
名前だけ見ても、何がなんだか分からないかもしれませんけど……。
<1段目>
・ベリーのジュレ
・花蜜とピスタチオのバクラヴァ
・アラビアン・チーズケーキ
個人的にずっと食べてみたかった中東のお菓子「バクラヴァ」が食べられたのが嬉しいですわ! パイ生地に、甘いシロップにジュワッと染み出すほど漬けてあるから激甘かと思いきや、コクのある甘さとピスタチオの香ばしさが美味しい〜!
「アラビアン・チーズケーキ」はベースがナッツとドライフルーツで、上に花蜜で作った綿あめが乗ってる! 散らしてあるバラのドライフラワーがゴージャス。
<2段目>
・ムハラビーヤ
・ピスタチオとチーズのマフルーケ
・アラビアン・ザータル・パイ
「ムハラビーヤ」は中東でよく食べられてるライスプディング。カラメルのように見えるのはヤシの実からとった花蜜。コクのある甘さで美味しい!
緑色の苔玉みたいなのは「ピスタチオとチーズのマフルーケ」。白あんみたいなチーズボールに甘いピスタチオクラッシュがついたお菓子。とにかくピスタチオの風味が濃い!
全体的に甘いなかで「アラビアン・ザータル・パイ」のサクサクした軽い食感と塩気がいいアクセントになってましたわ。
<3段目>
・ケールとナッツのサラダ ベリーとざくろのドレッシング
・古代小麦といちじくのメルス
「ケールとナッツのサラダ」は、香ばしいナッツと甘ずっぱいドライフルーツのアクセントがたまらなく美味でしたわ……。サラダにドライフルーツ、いい! お家でサラダを作るときに真似したいですわ……。
「古代小麦といちじくのメルス」はずっしり硬めの甘いパンみたいなもの。ちょっとカロリーメイトのいとこみたいな味でしたわね。
食事が落ち着いたころに「季節のアラビアン・ジェラート」が、キンキンに冷えたガラスの器できましたわ。
今回のお味はレモンでした。苦味と酸味で口の中がさっぱり。
・ドライフルーツとナッツの饗宴
中東のお菓子の特徴は、ナッツとドライフルーツ、そしてヤシの木からとった花蜜糖の上品な甘さ。
ナッツ類が多くてずっしりとした味わいだけど、ドライフルーツのこっくりした甘さと酸味がちょうどいいアクセントになってるんですのよ。アタクシ、正直、ドライフルーツってそこまで好物ってわけじゃなかったんですけど、このアフタヌーンティーを食べて考えが変わりましたわ……。これから料理には積極的にドライフルーツ使っていこうと思いますわ。
そして、カールヴァーンの料理の甘みは砂糖じゃなくて「花蜜糖」っていう、ヤシの木からとった蜜を使ってるってことだったんですけど、甘いのにしつこくない絶妙なバランスでしたの。
黒砂糖とかメープルシロップのようなコクや、ハチミツのような華やかな風味がありつつもしつこくない。これは驚きましたわ。
中東は砂漠が多くて水が少ない地域。ナッツにしてもドライフルーツにしても、自然のうまみとか栄養がギュッと凝縮されてる食材ですわよね。そう考えると、なんだか思った以上に贅沢なアフタヌーンティーでしたわ。
円安で海外旅行にもなかなか行けないこの頃、アフタヌーンティーでアラビアン・ナイト気分、おすすめですわよ!
それではみなさん、ごきげんよう、またどこかのお茶会でお会いしましょう。
・今回訪問した店舗の情報
店名 CARVAAN TOKYO
住所 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 12F
時間 ランチ 11:00~15:30 (L.O.14:30)、アフタヌーンティー 平日11:00~15:30 (L.O.14:30)、土日祝14:30~16:30 (L.O.15:30) 、ディナー17:00~23:00 (food L.O. 21:00 / drink L.O. 22:00)
参考リンク:CAR VAAN、アフタヌーンティーメニュー(PDF)
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.