2023年7月27日から全国の はま寿司で始まった「はま寿司の夏の旨ねた祭り」。最近はメニューが大人しめでスルーしていたのだが、今回はちょっと気になるヤツがあった。
「直火焼きまぐろ(大葉にんにく風味)」だ。はま寿司でレアステーキとか炙りはよく見るが、直火焼きは珍しい気がする。しかも、バリエーションは無く、フレーバーは大葉にんにく風味のみ。
なんとなく好奇心を刺激されたので食べに行ったところ、全然関係ない別のメニューがぶっちぎっていることが発覚……! 全く予想していなかった着地点だが、ウマかったので仕方ない。
・11品
ということで、オーダーしたのはこの11品。先にフェア対象メニューの主要なものからレビューしておこうと思う。
最初は当初の目当てだった「直火焼きまぐろ(大葉にんにく風味)(165円)」から。
ウマい。しかし、ウマいと言うのは正直ちょっと悔しい。大葉とガーリックフレーバーがゴリゴリで、マグロの風味はかき消されている。焼かれたマグロは、ほぼ食感のみの出演という感じ。
つまり、そこにあるのは間違いなく焼きマグロではあるが、しかし焼きマグロである必要性はかなり低く、マグロを食った感も稀薄。ちょっと悔しいというのはそういうこと。
しかしこの世の真理として、大葉とガーリックの組み合わせがマズいわけがなく、必然的にウマいと言うしかないという。ウマさの方向性はジャンク気味。
・イカ
公式HPにあるフェアのバナー画像的に、恐らく今回の公式エース枠の1つであろう「大葉真いか握り(110円)」。
イカだけに骨が無さそうで微妙に弱そうだが、侮るなかれ。こいつのウマさはガチだ! 大葉と生姜とイカで無限に食える。
確かにインパクト等は弱々しいと思う。しかしウマい。110円で1皿2貫とコスパもグッド。今回のフェア対象メニューの中で、最も庶民に寄り添っているのはこいつだと思う。次の選挙に「大葉真いか握り」が出馬したら投票するレベル。
・ホタテ
こちらもフェアの公式エース枠の一つ。「青森県産大粒蒸しほたて(110円)」シリーズだ。
ノーマルの他に、焦がし醤油と
炙り塩レモンがある。
はま寿司の青森県産蒸しほたては、ほぼ恒常。しかしウマさには波があり、真にウマい時の最大風速はマジでヤバい反面、そうでもない時は心底空気だ。
今回は可もなく不可もなくという感じ。今回の仕上がり的に、炙り塩レモンが個人的なおススメ。
・麺
そんな感じで、当初目をつけていたヤツと公式エース枠がまあまあな感じで通り過ぎていった後、サプライズを与えてくれた真のエースがこちら。
「本格トムヤムクン(506円)」と
「濃厚冷やし担々麺(473円)」だ……!
トムヤムクンは、思いのほか濃厚な海老の香りと、あっさりした風味がグッド! 海老は殻までも柔らかく、丸ごとシナシナと食べられる。
うめぇ!!! って感じではなく、静かにズルズルと食べ、スープを飲んでひと息ついたところで、「なんかいいね」ってなる系のウマさ。マジでアリだと思う。
担々麺はそんなに辛くなく、ぶっちゃけかなり無難な塩梅。しかしB級的なウマさが実にそそる。昨今の焙り焼きにするような暑さもこの冷やし担々麺のウマさを加速させる。
ということで、まさかの麺シリーズが全て持って行った感じ。両者とも方向性は違うが、おススメ度的には今回のフェアメニュー内では2トップで優勝だと思う。最近の回転寿司屋は寿司ではないメニューも侮れない。こういうケース、たまにあるよね。
参考リンク:はま寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼愛媛県宇和島産活〆しまあじ 319円。
シマアジはちょうど旬。宇和島産ということなので、恐らく養殖だろう。ノーマルと炙りの食べ比べが手軽かもしれない。
▼コーンの天ぷら握り 110円。マヨネーズ版もある。圧倒的に邪道だけど、ウマい。駄菓子みたいなウマさ。
▼きすの天ぷら握り 165円。安定の味。