2022年12月22日から、はま寿司にて始まった「年末年始 豪華特撰 旨ねた祭り」。これが今年最後のフェアとみていいだろう。

公式HPを見ると、普段のフェアより300円越えのネタがプッシュされている気がする。フェア名にもある「豪華特選」とはそういうことか。とりあえず食べに行ってみたぞ!

・14皿

今回も一通り、フェア対象メニューから、それっぽいものを全てオーダー。合計で14皿。


まずは公式HP的に今回の目玉の一つであろう「きんき(165円)」。


炙りVerもある。


1皿1貫165円は昨今の回転寿司事情的に中庸なラインだと思う。ちなみにキンキという魚自体の流通価格は高め。どちらかというと高級魚だ。それが165円なのはすごい。

食べてみると、値段、サイズ、ウマさともに素晴らしいクオリティだ! 個人的には炙りをおススメしたい。炙り特有の香ばしい香りと、キンキの素の風味の相性がグッド! 今回の主力の1つはこいつだと思う。


続いては、高いけれど納得がいくこちら。「生本ずわいがに(319円)」。


まあカニだしなって。そう頻繁に出てくるネタではないので、なんとなく頼んでみる人も多そう。クオリティは申し分なく、しっかりと値段に応えている。

口に入れると、トロットロでスライムみたいに消える。生派の人はとりあえず1皿食べておいていいと思う。カニは加熱済みと生とで好みが分かれると思うので、加熱Verもあればよかったかもしれない。

トロトロ枠としてはこちらも紹介しておこう。「車えび(319円)」だ。


見てわかる通り、肉厚で立派なエビ。お値段はそれなりだが、納得のクオリティだと思う。「生本ずわいがに」と同じくらいトロトロ。こちらの方が甘味が強いか。


・110円

そういう感じで、高額な皿が多めの今回。確かにどれも1皿1貫319円の価値はあるし、しっかりウマい。しかし回転寿司に来たからには低コスト&高パフォーマンスという我儘(わがまま)を貫きたいところだろう。

そこでおススメしたいものが二品ある。まずは「炙りとろ穴子」。お値段は1貫で110円だ。


あまり注目されない&知られていないと思うが、白焼きにできるアナゴというのは、実はアナゴ界では超エリート。状態がイイものしか白焼きにはなれない。

水揚げされた時のストレスなり、網や生け簀の中で他の魚とバトルをしたりなどで内外に少しでもダメージを負ったアナゴは、高い確率でタレに漬けられて蒲焼きなどになる。どうにもならない場合は飼料などに加工される。

鮮度・サイズ・内外の状態が全て上質でなければ、白焼きには選ばれないのだ。ゆえに はま寿司のアナゴは業界のエリート。食べてみても、臭みはゼロでふっくらと甘く、実にいいアナゴだと分かる。しかも110円。これも今回の主力だ!


もう一品が「漬け真いか耳」。こちらは2貫で110円。


イカかよ! と言われそうだが、しかしこいつのジャンクみのあるウマさはガチだと思う。今回の酒のツマミ枠としてはぶっちぎりの優勝としたい。漬けられたイカと、大葉のフレッシュな風味。これは無限に食えるだろ。

今回のフェア対象メニューは全体的にねっとり感のあるものが多い。カニもエビもスライムみたいだし、ウニとあん肝もまったりしていて舌に残る。本鮪の大トロも脂が乗りまくっている。

それ等に対し、「漬け真いか耳」には舌をリフレッシュさせる能力もある。今フェアにおいて、メインに据えてもよし、繋ぎにしてもよしという優秀な一品だと思う。


ということで、今年最後の はま寿司のフェア。きっと年末年始に向けて、庶民の財布の紐が緩むであろうことを期待しての高価格帯多めな展開なのではなかろうか。

昨今の情勢的に、その方向性が吉と出るか凶と出るかは……まあ、ギャンブルみが強いんじゃないかなぁと思うが、とりあえずウマさはガチだ! 

参考リンク:はま寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

あわび(110円)。食べやすい。1皿1貫110円はお手頃。そういえば先日、3種類のアワビがレッドリストの絶滅危惧種に指定されましたね。今後の水産庁の動きが気になるところ。


▼北海道産こぼれいくらつつみ(319円)。安定のクオリティ。


仙台牛握り(319円)。店舗のある地域によって肉が変わるもよう。


地中海産大切り本鮪大とろ(319円)。脂がすごい。


あんきも(165円)。ジュレが入ってる。肝は程よい風味の濃さ。値段に対してのクオリティは素晴らしいと思う。


焼きしゃぶ風牛とろ握りおろし盛り(165円)。はま寿司で薄切りスタイルの肉寿司はあまり見ない気がする。香ばしい香りでウマい。


うに軍艦(319円)。いいウニ。味が濃い。


▼真鱈白子軍艦(165円)。トロトロ。そこまで味は濃くなかった。食べやすい。