2022年4月7日から始まった、はま寿司の「春の旨ねた100円祭り」。どんなものが並んでいるかHPでチェックしてみたところ……

おっ? 意外とフェア対象の寿司の種類が絞られている気がする。もしかしたら少数精鋭かもしれないし、あるいはバリエーション不足かもしれない。とりあえず食べてみることに。

・12皿

ということで、今回も例によって一通りオーダー。その数12皿。


まずは今フェアでメインの一つと思しき「みなみまぐろ中とろ(110円)」。


バリエーションとして「炙り」と「レアステーキ」、そして関東のみ「粗切り本わさび」版も。


「みなみまぐろ中とろ」は過去にレビュー済みだが、通常は165円の品。その値段だと可も無く不可も無い、価格相応なマグロの握りだと思う。

が、それが110円になったなら良コスパ。クセが無く、ほど良い旨味を持つマグロの赤身は何個でも食べられる。バリエーションも豊富だし、はっきり言って今回のメインはこいつだろう。

「みなみまぐろ中とろ」シリーズを軸として食べまくりつつ、他にどれを攻めるか……というのが今回のフェアの攻略法な気がする。


・旬

そこで気になるのが「さくらます(110円)」だ。今回のフェア対象メニューにコイツがあるのを見た時から、ずっと気になっていた。なぜなら、サクラマスは旬が始まったばかり

早い所では2月などから釣りが解禁されていたが、例えば秋田の内の河川では4月1日に解禁になったことが先日報じられていた。間違いなく、今最もアツい魚だ

ということでさっそくオーダーしたのがこちら。


食べてみると、期待通りに味が濃くて美味い。身がしっとりしていて柔らかく、脂を感じるのもグッド! しっかりサクラマスしているサクラマス。

味が濃いため、サケ特有の風味および臭みも強まっている。これはサクラマスの特徴だと思うが、サケ科の風味や臭み自体が苦手な方にとってマイナスポイントになるであろう点はご留意を。

しかし、その辺りが好きな方にとっては、たまらないだろう。筆者も2皿目をナチュラルにオーダーした。110円ということでコスパも良い


寿司ネタとしてクセ自体が強い方だと思うので、マグロの赤身のように何個も……というスタイルには向かないと思うが、外せない一品だと思う。


・コスパはともかく

そして推したいものがもう一品。「愛媛県宇和島産活〆しまあじ(308円)」だ。


バリエーションとして「炙り」と、炙りと生が一貫ずつ入った「食べ比べ」がある。


コスパ的には微妙というか、まあそれなりだと思う。特にお得とかではない。が、値段相応にウマいのもまた確か。生は程よい弾力と、しっかりした風味で食べ応えがある。

炙りは表面に出てきた脂がウマく、特有の炙りフレーバーと付属のレモンで食べやすい。個人的には炙りが気に入ったが、公正な目で見ればどちらも捨てがたい。

ここはそれぞれ一貫ずつ食べられる「食べ比べ」が良いと思う。なお、このシマアジは宇和島産とのことだが、公式HPによると九州の店舗では九州産になるもよう。

ということで、今回の「春の旨ねた100円祭り」。筆者がお勧めする攻め方としては、「みなみまぐろ中とろ」シリーズでコスパ良く胃袋を満たしつつ、時々「さくらます」と「愛媛県宇和島産活〆しまあじ」でサイドを固める……と言った感じだろうか。

新生活のスタートに合わせるかのごとく始まった今回のフェア。対象メニューの種類は控えめだが、定番のマグロをコスパ良く、そして旬のサクラマスも提供し、仕上がっているシマアジも控えているという布陣は手堅いと思う。是非とも近所のはま寿司で食べてみてくれ!

参考リンク:はま寿司朝日新聞
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼ほうぼうの天ぷら握り(165円)。安定してウマい。ホクホクで、ほのかに甘く、良いサイズをしている。これも強キャラの一角だと思う。


▼炙りのどぐろ(110円)。よくあるヤツ。期待した通りのもの。


▼いかげそ(110円)。イカゲソ。


▼桜えび軍艦(165円)。ワシャワシャしている。もしかしたらビジュアルが苦手で、アップの写真は見たくなかった方もいるかもしれない。