先日、東北自動車道の「佐野SA(下り)」で休憩後にコーヒーを買うため自販機コーナーに行ったら、やけにイケてるコーヒー自販機を発見した。どうやら、ただの『コーヒールンバ』でおなじみの「ミル挽きコーヒー 自動販売機」ではなさそうな雰囲気。

自販機全面に海の写真。海のない栃木県からすると “憧れの景色” と言えるだろう。気になったのでじっくり見てみると……マジかよおい。なんと坂口憲二さんが焙煎を手がける「ザライジングサンコーヒー(The Rising Sun Coffee)」とコラボした自販機だった!

・ザライジングサンコーヒー

坂口憲二さんが芸能活動を休止している間に焙煎士になったのは有名な話。自身の趣味であるサーフィンの聖地・千葉県九十九里に焙煎所を開設し、2018年にオリジナルブランド「The Rising Sun Coffee」を立ち上げたという。

そんな海上がりに飲みたくなるコーヒーを “海なし県” で発見するとは……ともあれ、コーヒー好きなら1度は試してみたいコーヒーである。憧れのコーヒーを自販機で気軽に買えるのはありがたい。ラインアップを確認すると……

「アフターサーフブレンド」「ワイプアウトブレンド」「ライジングサンブレンド」「バナナコーヒーオレ」などなど……

んで、後で知ったのだが、同じ自販機コーナーの別の「ミル挽き珈琲自販機」にも、ザライジングサンコーヒーの「ロックブレンド」も売っていた。価格はビッグカップが420円で、ジャンボカップが480円。自販機コーヒーにしてはちょい高い。しかし……

コラボしたミル挽き自販機は、コーヒーの抽出に使う粉量や時間等をすべてカスタマイズできるらしく、ザライジングサンコーヒーの納得する味わいを再現したそうだ。ドライブ中に人気店のコーヒーが飲めるのはテンション上がる。


・アフターサーフブレンド

せっかくなので「アフターサーフブレンド」を購入……すると、いつもの『コーヒールンバ』ではなく、ビーチボーイズの『サーフィン・U.S.A.』が流れ出した。ウオオオオ、海なし県では絶対に流れない曲ッ! 栃木なのに海が見えるぞォォオオオオオ!

しかもモニターで流れる「豆を挽いてドリップする映像」は収録ではなく、ガチの生中継。ザライジングサンコーヒーのキャラクター「ロックくん」も至るところで登場する。待ち時間も楽しめる演出だ。


そんなこんなで出来上がり。


アフターサーフブレンドは同店の個性が最も現れたブレンド。ブラジルとケニアを使用した深煎りのコーヒーとのこと。しっかり濃いめの味わいなのに、くどさがなく飲みやすい印象だ。

なんでも海上がりの塩っぽい口にも負けないコーヒー感を出したという。深煎りと浅煎りくらいの違いしかわからなくても、そういったストーリーを想像しながら飲むのが楽しい。栃木という海なし県で “海上がり” をイメージするのがユニーク。

というわけで、コーヒー好きな方は試してみてはどうだろうか。ドライブ休憩の際にぜひ。


参考リンク:佐野サービスエリア(下り線)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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