本サイトが年末年始に実施している福袋特集をご覧になられた方の中には、アレが何かお察しの人もいるかと思う。なにせ大阪王将は以前にも同様のことをしており、記事で「一線を超えた」とお伝えしているのだから。
今回、大阪王将がまたしても同様の手口で夏の福袋を販売していることについては複雑な思いである。嬉しい反面、「それはチートだろ」という気持ちも拭えない。アレの正体を知ったら、同じような心境になる人は多いのではないだろうか。
・アレとは?
アレとは一体何か。もったいぶるほどのことでもないので、手っ取り早く答えを言うと……
50人に1人は購入代金全額返還
つまり、50人に1人は福袋が実質タダなのだ。こんなニンジンぶら下げられたら、そりゃあ誰だって走る。しかも、福袋の代金が5000円で中身が7700円相当だから、「全額返金されなくても得するじゃん」という心理も働く。
こうして「損はしない」という気持ちになった人はポチるのだろうが、冷静に考えて大阪王将で5000円は結構な散財。餃子1人前300円弱の価格帯に慣れているとめちゃくちゃ高いが、全額返金の夢がすべてを麻痺させてしまうのだから恐ろしい。
それに前の記事でも書いたが、 “50人に1人” というのがまた絶妙。簡単に当たるわけではないものの、「運が良ければいけるんじゃない?」と思わせる確率であり、夢を見られる数字だ。
かく言う私も夢を見てポチったうちの1人。前回は50人のうちの1人に選ばれなかったので、「今回こそは!」とか「運営的には前回ハズれた人を優遇してくれるのでは?」と、想像を膨らませた状態で購入した。
数日後、家に届いた福袋(ダンボール)を開封すると……
さすがの物量
正直なところ、毎年のように大阪王将の福袋を買っている身としては見慣れた商品ばかり。そして量も大阪王将の福袋の中では普通……なのだが、それでも1人暮らし用の冷凍庫なら一撃で使用不能にするほどのボリュームだ。
いちおう、中身を書き出しておくとこんな感じ。
【大阪王将 超ジャンボ福袋(5000円)の中身】
・肉餃子(1袋50個入850g) × 1
・餃子のタレ × 6
・大粒肉焼売(1袋8個入240g) × 1
・ジャンボニラ餃子15個(525g) × 1
・チキン南蛮(1袋200g) × 1
・直火炒めチャーハン(1袋230g) × 3
・カレーチャーハン(1袋230g) × 1
・ガーリック炒めチャーハン(1袋210g) × 1
・高菜チャーハン(1袋230g) × 1
なお、この超ジャンボ福袋は大阪王将公式通販サイトで2023年7月31日9時59分59秒まで販売されており、“50人のうちの1人” に選ばれた人は8月末に現金書留が郵送されるとのこと。
なので、購入者は8月末ころにそわそわする生活になりそうだ。そして9月になった頃には「どうやら俺は外れたっぽい」と認めるのだろうが、その頃にはまた大阪王将が年末用の福袋か何かを売り始める。恐ろしいスケジュールである。
「外れたーーー!」となっても、すぐにもう1度チャンスが与えられる。こうして永久に大阪王将の福袋を買い続け、いつの間にか「冷凍餃子は大阪王将のヤツじゃなきゃダメ」という中毒者を増やしてしまう。
実に見事な作戦だが、自分はそうはならない! なぜなら今回の超ジャンボ福袋で “50人に1人” に選ばれるから! 2%の壁を突破するから!!
……という心境の人は、もうすでに大阪王将の術中にハマっている。気をつけてくれ。
参考リンク:大阪王将公式通販「超ジャンボ福袋」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼こんだけ餃子を焼いてもまだまだある!
▼「これが全部タダになるかも」と思わせるのは売り方としてズルい(褒め言葉)