一度使い始めると、ついつい同ブランドで揃えたくなり増えていくApple製品の空き箱。歴代の箱を大事にとってあるという人も多いだろう。
筆者も同じで、すでに下取りプログラムなどで「本体がない」製品の箱まで大量にある。他社製品とは一線を画す美しい箱は捨てるに忍びなく、自宅の収納を圧迫し続けている。
調べてみると「コレクションとして飾る」「売る」「小物入れなどに転用する」などの活用例があるようだが、この際、思いきって廃棄したい。
・簡単につぶせる方法を発見
Apple製品の外箱の特徴といえば、その美しいエッジだ。完璧な直角といっていい直線で、ひと目でApple製品だとわかるシンプルなカラーリングとソリッドなシルエットは、「簡単には捨てさせない」オーラを放っている。箱として美しいので、ついつい手元に置いてきてしまった。
しかし、人生も収納スペースも有限である。筆者の死後にはただのゴミとなるであろう空き箱たちを、リサイクルの円環にのせてやりたい。
力をかけてみたが、見た目を裏切らない頑丈さで菓子箱のようには開けない。というか、踏んづけたら自分の足のほうが痛むほど、普段の暮らしでもApple製品の箱が変形している姿を見たことがない。
とくに本体が入っている「身箱」のほうは、プラ素材に見える中枠が一体化している。逆さにしたり、引っ張ったりしても外れそうもない。
いろいろと試行錯誤しているうちに、簡単なやり方を発見した! 四隅にカッターで、ほんの少しだけ切り込みを入れる。外箱は紙なので普通にカッターの刃が入る。
あとは外側に開くように圧力をかければ、「パカン!」と簡単に開いた!
四方を開けば中枠との分離も簡単。
なんと、菓子トレーのようなプラだと思っていた中枠も含め、すべて紙製だった!
カッターの切れ込みは、ほんの数ミリでよい。端まで切る必要はなく、中枠にぶつかって刃が止まるところまでで十分。
パカン!
パカン!
パカン! 気持ちいいくらい簡単に開ける。
縦に細長く、力が分散してしまうApple Watchのケースは少し苦労した。
しかし最終的にはこれまでと同じように「パカン!」が可能。カッターさえあれば、あとは女性の筆者でも自分の手だけで分解できる。
・ラスボス「MacBook Air」の箱
最後に残ったのが大物、MacBook Airのパッケージだ。もし将来的に売却などを考えているなら箱も保管しておいたほうがいいだろうが、相当にパーソナルな持ち物であるパソコンを売るのは筆者としては抵抗があるので、ここは箱も廃棄。いずれAppleのリサイクルプログラムに送るとしても梱包材は用意できるだろう。
モバイル製品とは構造が異なるのか、あるいは製造年が古いためか既述の方法では開けず、端までカッターで切ってみる。
渾身の力を入れてみると、メキメキという手応えはあるものの、接着剤が強く分離できない。つ、つ、強い……!
手の力ではどうしても分解できず、これだけは体重をかけたり、すきまに工具を突っ込んだりと大仕事になった。
しかし、外れてみるとやはりこれも紙! 最終的には手でちぎったり、1枚の板のようにたたんだりできた。こんなに頑丈なのに紙製って、すごいな!
あ~~~、すっきり!
かくして、大量にあった空き箱はコンパクトな紙ゴミに解体された。お住まいの自治体によって異なるだろうが、リサイクル対象の「雑がみ」や「ミックスペーパー」として出せるところが多いのではないだろうか。
・こんなときには注意
なお、空き箱は「修理などの発送時に使う」という声のほか、外箱に印字されたシリアルナンバーが役立つことがある。
Apple公式でも「シリアル番号、IMEI/MEID、CDN、ICCID を確認する」方法として案内しており、デバイスが手元にないときの問い合わせなどに有用だ。
念のため写真を撮影&印刷しておくか、自分が使用している現行機種、最新機種のものだけ箱を残すというのがよいかもしれない。ともあれ筆者は汚部屋からの脱出にまた一歩近づいた。