新しいTシャツを着るときは気分が弾むもの。特に「オシャレな服ゲットしたわ〜」と思っているとなおさらだ。つい先日の私もそう。GUで買ったTシャツに初めて袖を通すということで、晴れやかな気持ちになっていた。

ご存知だろうか。GUを。私はほぼ知らないが、安いのにオシャレらしい。そんなGUで買った明るい色のTシャツは、いわば最強オシャレ装備。着ると自動的にテンションが上がったのも無理はない。ところが……!

・妻から酷評

いざ家を出て職場に向かおうとしたところ、妻からこう言われたのだ。


「そのTシャツどこで買ったの? え? GU? ダメだって、◯◯(私のこと)が1人でGUに行ったら! 次の休みに一緒に行こっか。

だってそのTシャツ、ピチピチすぎでしょ。それだけピチピチなのにTシャツの色が肌の色に近いから、すごい変態っぽく見える。そもそも、◯◯(私のこと)は体型的に生地の薄い服が似合わないのよ。もうちょっと厚みのある服じゃないとダメだって。何より、乳◯浮きすぎでしょ



まったく予想していなかった発言に、私は混乱した。誤解なきように言っておくと、妻はTシャツが変だと言っているのではない。ただ私に似合わないと言っているだけ

なのでGU関係者はどうか落ち着いていただきたいが、これを書いている私は到底落ち着けるような心境ではない。ファッションへの自信が打ち砕かれたのだから。

たしかに、私は普段あまり派手な色の服を着ない。黒とか青がほとんどなので、そのイメージが強いと違和感があるのかもしれない。

というか、“違和感” と ”新鮮さ” は紙一重なんだということを新たに発見したが、それはどうでもいい。私が大いに反論したいのは乳◯浮いてる問題だ。



ひと言でいうならば、「そんなの仕方なくね?」に尽きる。世の中には「乳◯が浮かない」ってことをウリにしているTシャツだってあるが、99%以上のTシャツはそうじゃない。


短パンを穿いたらすね毛が見えるように、タンクトップを着たら脇毛が見えるように、オッサンがTシャツを着たら乳◯が浮く。これは普遍的な真理ではないのか? 

確かめたいなら、日曜日にサイゼリヤ行ってみろ! オッサンというオッサンはみんな乳◯浮かせて辛味チキンしゃぶってるから。

いわば “たらちね” と “母” がセットであるように、“あをによし” と “奈良” がセットであるように、“Tシャツを着たオッサン” と ”乳◯” はセットである。


にもかかわらず……!


乳◯が浮いていることを突っ込んでくるなんて、言いがかりも甚(はなは)だしい! 避けようがない事態なのに一体どうしろって話だ。

ホットミルクを作って膜が出来たら酪農家に苦情を言うか? 肉を煮てアクが出たら精肉会社に文句を言うか? それと同じことだ。違いますか?



これを読んでいる読者の心の中は「その通り!」となっていることを私は確信している。なんなら、Twitterのトレンドに「#普通に似合ってる」とか「#ぜんぜん変じゃない」ってワードが入る未来が見えているぞ!



そうだろ?



なっ!



なーーーっ!



なーーーっ!! そうだろ?


執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.



▼なお、購入したのは「コットンカラーT[半袖]」のオレンジで、公式サイトだと490円(2023年5月31日時点)。コスパも最強だ