あるとき、SNSで「タリーズの抹茶ラテはいい抹茶を使ってるからめちゃくちゃ美味しい」という情報を得た。

その根拠は「タリーズの親会社はお茶で有名な伊藤園だから」というものだった。なるほど、めちゃくちゃ説得力のある話である。調べたところ、2006年にタリーズは伊藤園の子会社となっていた。

それなら、今後はタリーズに行くたびに「実は抹茶ラテが一番美味しいんだよ」などと言って通ぶりたいところだが、ちゃんと他の店のものと飲み比べてみないと分からない。

というわけで、ロケットニュースらしく、ガチで検証させてもらったぞ。

・タリーズ・スタバ・ドトールを飲み比べて検証

今回、飲み比べで用意したのは、

・タリーズ「宇治抹茶ラテ」 Tallサイズ 515円
・スターバックスコーヒー「抹茶ティーラテ」 Tallサイズ 500円
・ドトール「宇治抹茶ラテ」 Mサイズ 480円


の3種類。なんと3社の中でタリーズの抹茶ラテが一番高いではないか。信憑性を帯びてきたぞ……。


・中身をチェック

まずは買ってきた抹茶ラテの中身をチェック。蓋を開けてみると、その差はハッキリしていた。

まず、一番安価なドトールはミルクフォームも抹茶パウダーもなしでミルキーな色。

次に抹茶パウダーが濃いのはスタバ。こちらはミルクフォームつき。

そして、ダントツで抹茶パウダーの量が多いのがタリーズ! カップの上が真緑色で見るからに抹茶が濃そう〜!


・ブラインドテストで投票

さて、見た目と値段だけだと、タリーズの抹茶ラテが一番本格的に見える。だがしかし、実際に食べてみないとその味は分からない……ってことは、当サイトの連載「グルメライター格付けチェック」で嫌というほどわかっている。

しかし「タリーズの抹茶ラテ美味しい説」を知っている私は、先入観もあって正確にジャッジできないかもしれない。

というわけで、編集部メンバー9名に3社の抹茶ラテをブラインドで飲み比べしてもらって、一番美味しいと思ったものに投票してもらった

ここで最も票を集めたものがタリーズだったら、説は真実ってことになるだろう。「選ばれたのは、綾鷹でした」みたいな。


【A…2票】

GO羽鳥「ダントツでA! Bは甘すぎるしCは薄い」


原田たかし「Aがバランスがいい気がした」


【B …5票】


中澤星児「味がハッキリしてるBが一番おいしい」


砂子間正貫「Bは抹茶の苦味を感じた気がする」


あひるねこ「抹茶ラテほとんど飲まないけど消去法でB」


和才「甘党なので一番甘いBで」


篠宮チュン「抹茶の香りが一番強い気がした」


【C …2票】


P.K.サンジュン「いちばん手作り感のある味だったCで」


Yoshio「お茶にはこだわりがある。一見薄く感じるけど、お茶とミルクのバランスが一番いいのはC」


という結果に! この圧倒的票数を集めた「B」がタリーズならば説は真実に近づくが……。


A……ドトール
B ……スタバ 
C ……タリーズ

でした! 


残念ながら(?)ブラインドテストの結果、スタバの抹茶ラテが一番美味しいと思ったメンバーが多かったようだ。


・だが、しかし…

結果だけを見ると、一番美味しい抹茶ラテはBのスタバってことになる。さすがは王者スタバである。

だが、実は試飲でほぼ全員が「AとBは似てる系統だけど、Cだけ系統が違う」と言っていたのだ。

それだけタリーズの抹茶ラテは個性があるということだろう。ちなみに、編集部きってのお茶好きであるYoshioが美味しいといったのはタリーズだった。


さらに、ドトールとスタバの抹茶ラテは最初から強い甘みがついているのに対し、タリーズの抹茶ラテは甘みがついていなかった。(試飲時は調整のために砂糖を追加)

最初から甘みがついていないというのは、お茶の伊藤園系列ならではのこだわり……なのかもしれない。

検証結果としては微妙になってしまったが、タリーズの抹茶ラテは他とひと味違う……というのは間違いなさそうだ。

甘いのが好きな人はスタバの抹茶ラテ、バランスがよく飲みやすい抹茶ラテが好きならドトール、自分で甘みを調整したいならタリーズって感じではなかろうか。皆様もぜひ飲み比べてみてほしい。


参考リンク:タリーズコーヒースターバックスコーヒードトール
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
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