こんにちは、佐藤です。今回はローソンで販売している冷凍のお刺身を紹介したいと思います。というのも! 当サイトではすっかりお馴染みのアホな上司Yoshioが「佐藤さん、こんなの見つけた。食べてみて」と言い出したからである。
紹介するのは良いとして……、その段取りと言いますか、対応と言いますか、それらを含めてあまりにも雑だったのが気に食わなかったので、彼への不満を踏まえて商品を紹介していこうと思う。
・宅飲みで人気に
この商品は2022年1月に関東・近畿・北陸エリアの一部で販売開始になった商品である。同年5月に中四国・九州に販売エリアを拡大したそうだ。というのも、当時は新型コロナの影響で外出自粛が呼びかけられていた関係で、飲みにすらいけない状況。宅飲みを強いられた中高年の間で人気を呼び、販路拡大に至ったようだ。
購入したのは「牛ユッケ風」(税込819円)、「真鯛お刺身」(税込505円)、「鮮馬刺し桜うまトロ」(税込646円)の3品である。
・Yoshioとは?
あ、念のために知らない人のために、アホな上司のことを少し紹介しておこう。Yoshioとはこの人物だ、歳老いたフレンチブルドッグみたいな顔の男である。
彼が「あ、いいこと思いついた!」というと、たいていロクなことがない。彼にとっていいことは、編集部のみんなにとって悪いことの場合が多い。ごくまれに本当にいいことを思いつくから面倒なのである。9割9分ダメ、残りの1分が本当にいいこと。彼が「いいこと思いついた」というと当選確率の低いくじ引きを引くような思いがする。
断っておくが、「アホな上司」とは決して悪口ではない。本当にアホなのである。2018年に編集部で彼にカンタンなクイズを出題したところ、ヤベエ回答しかかえって来なかった。冗談ではなく本気の回答だったがゆえに、恐怖さえ覚えるほどイカレた回答を連発したのだ。
その例をひとつ紹介しておきましょう。
問題:一騎で千人を相手にできるほど強いことを言い表した四字熟語は何?
Yoshioの答え 「百姓一揆」 (正解:一騎当千)
冗談で言ってない、下手な大喜利ではないのである。ガチのマジの回答だ。「ねずみ講」を「ドラネコウ」と間違える男なのだ。どうやったらそんな間違え方をするのか理解できない。言葉を音でしか覚えられない男なのである。
・真鯛のお刺身
ってことで、本題に入りましょう。3商品はレンジ使用不可、流水もしくは冷蔵解凍である。が! Yoshioが持ち前のいい加減力を発揮した。
牛ユッケ風だけは冷蔵解凍なのに、「大丈夫っしょ」とか言いながら一緒に水にぶち込んでしまったのだ(あとから調べたら流水解凍でもOKと判明)。
しかも……、十分に解凍できているかわからないのに「もういいんじゃない」と解凍終了。
ある! あるあるなんだよ、こういうこと! 自分から始めたくせに自分から飽きるってめっちゃある! せんべろとかめちゃくちゃそう。「もういいよ」とかすぐに言い出す! 人にはアレコレやらせるクセに、自分から飽きるな!!
このフレンチブルドッグ野郎め!
仕方がないので、水から引き上げました。まずは真鯛の刺身から行ってみよう。
袋から出すとこんな感じ。薄っすら凍っているのは気のせいか?
くっついとるやないかい! というとYoshioは「大丈夫」と言う。何が大丈夫だよ!
ご覧ください。こちらが半分凍った真鯛の刺身です。固そうでしょ? それは解凍は不十分だからですよ。
食べてみると、少し固いけど風味は損なわれていない。これは高知県産の養殖真鯛をスライスした後に液体急速凍結機で凍結しているため、鮮度が保たれているのだろう。
Yoshioに食べてもらうと「あ、俺はちょっと……、佐藤さんよく食えるね」。人に食わせおいて、その反応は何なんだよ。まあ、味は好みにもよるからしょうがないけど……。
・鮮馬刺し桜うまトロ
続いて鮮馬刺し桜うまトロ。これは中にシャリシャリ感が残っていたものの、おおむね解凍できていた。
こちらは熊本県の「千興ファーム」の商品。ここは日本で唯一の馬肉専用の生産場を持つ馬刺し・生肉の製造販売を行う企業である。桜肉のトロというだけあって、色鮮やかで脂がしっかりとのっている。そのまま食べるととても甘い。
付属のタレをかけると、味がしまってより美味しくなった。
Yoshioにも勧めたのだが「俺、そういえばさっきメシ食ったから、あと全部佐藤さん食べていいよ」。食べたくないことを、あたかも自分の優しさのように装う。これもYoshioあるあるだ。
ちなみにいうと何かの誘いを断るときに「あ、俺大丈夫」と彼はよくいう。ダメならダメって言えよ! 大丈夫って言われたら、誘いに乗ってるのか断ってるのかどっちかわかんねえだろ!
・牛ユッケ風
そして最後、本来は冷蔵解凍するはずだった牛ユッケ風だ。Yoshioが誤って流水解凍してしまったので、食材の本来のポテンシャルを出し切れるか心配なところ。裏面を確認すると流水でもOKと判明。だが、「流水30分」とある。30分も水にさらしてないな……。
これの正式な名称は「牛肉生ハム」となっている。だから、ユッケ “風” となっているんだな。付属のタレをかけて頂きます。
短冊切りにしてユッケの感じを出しているんだね。こちらの商品は、食肉加工会社の「株式会社Meフードシステム」が製造元。生食感のハム「さしみーと」という看板商品を手掛けており、その技術をこの商品にも応用しているようだ。
牛の生肉ではないけど、たしかに食感はユッケだ。久々に生っぽい牛肉を食えるのはうれしいね。また「大丈夫」と言って断られるだろうから、今回はYoshioには勧めなかった。
ということで、最近の冷凍加工技術はスゴイことがよくわかった。コロナ禍で爆売れしたのも納得。だが、真鯛の刺身はやっぱり魚屋で買った方が、安くて鮮度も高い気がするんだよねえ。外出自粛期間には需要があったと思うけど、今後はどうなるかな……。もう少し進化すれば、さらに美味しくなる予感がするぞ。今後の技術の進歩に期待したい。
そして、アホな上司がもう少しアホじゃなくなってくれることを願うばかりだ。
参考リンク:ローソン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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