みなさんは「バカ田大学」をご存じだろうか? バカ田大学とは赤塚不二夫先生の代表作「天才バカボン」に出てくる架空の大学のことで、誰あろうバカボンのパパを輩出したことで知られる日本で最も有名なバカ大学である。

もしかしたらその「バカ田大学」に「ケンタッキーフライドチキン」は入学したいのかもしれない。というのも、2023年4月26日(水)から発売開始となった『カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉』が偏差値4程度しかないバカ全開の新商品だからだ。

・突然のバカ化

数あるファストフードチェーン店の中でも、それなりに優等生のイメージがあるケンタッキーフライドチキン。バカの筆頭は「ロッテリア」で、秀才が「フレッシュネス」と「モスバーガー」、問題児が「バーガーキング」といったところだろう。

だがしかし、新商品の『カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉』は明らかに偏差値が低い……いや、低すぎる。それはまるで夏休み明けに突然ヤンキーになってしまった不良少女のよう。休み中に何があった、ケンタッキー。

それはさておき『カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉』は3種類登場した “カリホクハッシュバーガー” のうちの1つで「チキンとチキンでハッシュポテトを挟んだバーガー」である。単品価格は700円、数量限定の販売だ。

海外のケンタッキーには同様のメニューが存在するものの、大和撫子で知られた日本のケンタッキーまでがバカ田大学ルートに乗ってしまうとは。ちょっと考えると「カリホクハッシュ」も「凄肉」も実に頭が悪そうな響きである。

で、ケンタッキーで「カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉ボックス」(1260円)を注文したところ、これも大馬鹿! ポテトとドリンクのみならず「オリジナルチキン」と「ビスケット」まで付いていた。もちろん通常のセットも用意されているが、ここはバカの波に乗るべきであろう。

・やべえ味

気になる『カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉』のお味はというとただ一言……超ジャンク! チキンとカリホクハッシュはもちろん存在感があるのだが、BBQソースが想像以上に濃ィィィイイイ!! これはジャンクフードを超えた “超ジャンクフード” である!

ウマいかマズいかの話になればもちろんウマいのだが、『カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉』はそれなりの覚悟が必要なメニューであることは間違いない。仮に毎日食べ続けたら「バカ田大学」とともにデブにもまっしぐらであろう。

逆に高い中毒性があることも疑いようがなく、ハマる人が少なからずいらっしゃるハズ。そんじょそこらのジャンクフードとは段違いのジャンクっぷりは「一食の価値あり」と申し上げておく。烏龍茶やコーヒーではなく、コーラが最高に合う味わいだ。

結論としては「偏差値4程度のバカすぎるバーガー」ということになるが、生前のアントニオ猪木は常々「馬鹿になれ!」と言っていた。『カリホクハッシュのフィレバーガー凄肉』は “馬鹿っぽい” ではなく真性の馬鹿。もしかしたらとんでもないカリスマバーガーになる……のかもしれない。

参考リンク:ケンタッキーフライドチキン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.