流行に敏感な方なら「あたり前ですけど?」なんて話かもしれないが、近い将来『譚仔三哥(タムジャイ サムゴー)』がブレイクを果たす可能性は極めて高い。オッズで例えるなら1.1倍とまでは言わないが、それでも「2~3倍」は確実だろう。

フリガナが無いと読むことすら困難な『譚仔三哥(タムジャイ サムゴー)』は香港発祥のスープヌードル店で、なんと手掛けているのは丸亀製麺のトリドールホールディングス。2022年3月末にオープンした日本逆輸入第1号の「新宿店」は、連日の大行列となっている。

・3年連続ビブグルマン

当サイトではすでに「レモンティーが異常にウマいこと」「オープン初日は100人以上の行列が出来ていたこと」「実際に食べたら旨辛であったこと」などなど、譚仔三哥の情報をお届けしている。

付け加えるなら、譚仔三哥はミシュランガイドの「ビブグルマン」に3年連続で掲載されている実力店だということ。「新宿店」のほか「吉祥寺店」がすでにオープンしており、5月12日には「恵比寿店」がオープン予定。ズバリ、ブレイク待ったなし状態といえるだろう。


・自由度が高すぎるゆえに

さてさて、その譚仔三哥はスープが6種類、トッピングが25種類、辛さが10段階も用意されていることが大きな特徴で、その組み合わせは140万通りにも及ぶとか。というか、それだけ種類が多いと何を注文したらいいのかわからないんですけど……。

そう、初めて譚仔三哥を訪れる場合「そもそもスープすら選べない」という方もいらっしゃるハズ。そこでトリドールホールディングスに連絡し「本場・香港の人気TOP3」を教えてもらうことにした。

んでもって、今回は教えてもらったまんま3種類のスープヌードルをオーダー。香港の人々を魅了する「3 / 140万の味」を以下でご紹介したい。


・人気第1位: 麻辣スープ(トッピング、パクチー・牛赤身 / 5小辣)950円

一口目から「ガツン!」「辛っ!!」「インパクトやべぇぇえ!」なんて味を想像していたのだが、実際は全く違った。どちらかと言えば瞬間最大風速より後からジワジワ来る “気付いたら飲み干しちゃってた系” の味わいだ。

なめらかツルツル系の米麺との相性はもちろんのこと、麻辣スープはパクチーとの相性が最高! 何をトッピングするにせよ「麻辣スープにはパクチーが必須」とゴリ押ししたい。大切なことだからもう1度「麻辣スープにはパクチーが必須」だ。


・人気第2位: クリアスープ(トッピング、豚ロース・油揚げ)790円

全てのスープの基本となるクリアスープは、予想通り優しい味わい。コクがありながらも重くはなく、後味はすっきりとさえ感じる不思議な口当たりだ。辛さアップは不可なので、お子様でも安心して食べられる。

また、スープを吸ったトッピングの油揚げがまいうー! 肉などと比べるとやや地味な感が否めない油揚げであるが、トッピングとしてはかなり優秀だ。なお、クリアスープには「鶏肉とまいたけもオススメです」とのことであった。


・人気第3位: トマトスープ(トッピング、プレミアム牛肉・白菜・きくらげ / 3小辣)1040円

トマトの旨味と酸味が、より “ジワジワ来るスープ” に拍車をかけている。一口目はややインパクトに欠けるかと思いきや、こちらも気付けば飲み干している可能性が高い “魔性のスープ” と言えるだろう。

トッピングは白菜とトマトスープが程よく絡み、きくらげのコリコリとした食感も良好。こちらも油揚げと同じく地味な印象があるが、トマトスープと白菜の組み合わせはかなり相性がイイ。ちなみにトマトスープには「ベビーホタテもオススメ」とのことだ。


・想像と違った

総じて言えることは「ガツンとパンチのある味わい」ではなく「後からジワジワ来る系のウマさ」だったということ。香港発祥と聞いてインパクトのある味わいを想像していたが、少なくとも今回食べた3種類に関しては徐々に美味しくなっていく “追い込み型” の味わいであった。

また、テーブルには味変用の酢やラー油はおろか、塩さえ置いていなかったところに「もう完成形なんで」というプライドを垣間見た次第だ。勝手にのどの奥に吸い込まれていく米麺も込みで「やっぱりコレは流行りそう」と感じずにはいられなかった。

・ブレイク待ったなし

現在は香港とシンガポールに80店舗以上を展開している譚仔三哥だが、日本でもかなりグイグイ来るのではないだろうか? 丸亀製麵ほどの店舗数になるかはさておき、日本でもトリドールホールディングスの強烈なブランド店になることは間違いなさそうだ。

というわけで、今回は譚仔三哥の「本場・香港の人気メニューTOP3」をご紹介した。こうなるとまだ食べていない他のスープも試してみたくなるぜ……! 当サイトでは今後も譚仔三哥を徹底マークしていく所存だ。

参考リンク:譚仔三哥公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]