JR御徒町駅出てすぐ隣。鮮魚の『吉池』と言えば、御徒町民には知られた存在だ。プロも通うという魚介は新鮮さもさることながら、タコの卵やサメの心臓などの珍味まであったりする。しかし、吉池は鮮魚だけではないことをご存知だろうか。
1階の鮮魚を横目にエスカレーターで地下に降りるとスーパーマーケットになっている。このスーパーの食品に関しても、バイヤーのこだわりが感じられる品ぞろえであることはさて置き、片隅にある『オンディーヌ』というパン屋のコロッケパンが激ウマなのである。
・『マツコ&有吉 かりそめ天国』で紹介された
吉池直営のパン屋であるオンディーヌ。本当にスーパーの一画という感じなんだけど、販売スペースの裏にパンを調理するスペースがあってその場でバンバン焼いてバンバン出している。なおかつ、商品の回転も早いため、結構な割合で焼きたてのパンだったりするのだ。
実は、ここのクリームパンは『マツコ&有吉 かりそめ天国』で東京都内ベスト10クリームパンにも選ばれたことがあるらしい。
サクふわなパンの食感と、トロけるようなカスタードクリームのコク深い甘みを味わえばそれも納得だ。クリームがなめらかすぎてもはや飲み物である。これが税込み150円なんだから、そりゃあ都内ベスト10にも入るかもしれない。
・クリームパンより買っちゃうパン
だが、クリームパンはこの店においてはそこまで目玉でもないと思う。なぜならば……
いざ行くと、たまごサンドの方が買っちゃうんだよねー。
たまごがこれでもかと詰め込まれているオンディーヌのたまごサンド。詰め込みすぎてパンよりも卵の層が分厚くなっている姿が大迫力である。
ちなみに、パンも北海道産小麦ゆめちからを使用したオンディーヌの高級食パンだ。ゆえに、卵だけではなく、食パンにも豊潤な甘みがあるところに格の違いのようなものを感じる。まさにたまごサンド界の横綱と言えるだろう。
これが税込み378円とコンビニのたまごサンドと100円くらいしか違わないんだから凄い。こぼさず食べるのはハッキリ言って不可能なんだけど、それでも何度でも吸い寄せられる幸せさを放っている。
・その2つを超える激ウマパン
と、売り文句と見た目のパンチ力で目を引くトップ2をご紹介させていただいた。が、何を隠そう、御徒町近辺在住の私が一番リピートしているのはこの2つではなくコロッケパン(税込み232円)である。
見た目は普通のコッペパンにコロッケとキャベツが挟まっているだけの代物。ただ、このコロッケパンが激ウマなのである。
まずもって、ソースがコク深く、甘辛さがナチュラルで普通のものと違う感じがする。その上で、目いっぱい入ったキャベツのザクザクした食感が柔らかいコロッケの味を一層際立たせるのだ。隠し味的に入っているマーガリンも良い仕事をしている。
・遊び来た人には特にオススメ
また、たまごサンドに比べると食べやすいため、食べ歩きなどにもイケる。小腹が減った時に吉池の裏の広場でサクッと食べたりするのにもちょうど良い。
というわけで、特に推されていないパンでも普通に激ウマな吉池オンディーヌ。パンはテイクアウトに便利なので、御徒町民じゃない人にとっては鮮魚よりも使い勝手が良いに違いない。遊びに来た際の食べ歩きには個人的にはアメ横内よりオススメなスポットである。
・今回紹介した店舗の情報
店名 オンディーヌ
住所 東京都台東区上野3-27-12 吉池 B1F
営業時間 9:30~20:30
定休日 不定休(吉池に準ずる)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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