みんな元気セヨ! 日本での飲み会なら、私が乾杯ビールの次に頼む飲み物はいつも決まっている。それは「ハイボール」だ。どんな食べ物でも基本的に合うし、甘くないから飽きたりすることもない。しかも普通のハイボールならほとんどの居酒屋では安い! そんな最高なお酒なんかあるか!

だが、私は韓国にここ数年増えている「日本風居酒屋」でハイボールを頼んだりしない。その理由がこちらだ。


・日本風居酒屋とは?

韓国での飲み会は基本的にビールかチャミスルなどの韓国焼酎の二択である。もちろんマッコリもあるが主流ではない。しかも頼むのは瓶単位であることが多いので、日本のようにみんなが違う飲み物を飲むことはほとんどないのだ。

そんな韓国では、コロナで日本旅行に行けなくなっていたここ数年間で日本風居酒屋がすごく増えた。日本っぽい内装の居酒屋で日本料理と日本酒やハイボールを飲むのが韓国の飲み文化にも浸透しつつある。


今回訪れた居酒屋もメニュー構成が焼き鳥や刺身、唐揚げなど日本の居酒屋にありそうなものばかりだった。お値段は日本より全体的に高めだが。


・そしてハイボールのお値段は


今回のお目当て、ハイボール。日本語でもしっかり「ハイボール」と書かれている。て、てか……。



_人人人人人人人人人人人人人_
> 9000ウォン?!?!!?!?!?!?! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


9000ウォンは円だと900円程度。サントリー角瓶自体が韓国では輸入品になってしまうので高くなってしまうんだ。わかってる、わかっているけど……! 日本で900円なら知多ハイボールが飲めちゃう値段じゃないか!!!!

韓国でも場所によって値段が変わったりするが、どこでも角を使ったハイボールは8000ウォン(800円程度)は超える印象だ。日本で角ハイボールが900円なら少なくとも私は頼まないが、ここは韓国。納得して頼むしかない。


・ついにハイボールとご対面


日本にいたとき、よく大学終わりに行ってた串カツ田中に同じポスターが貼ってあったな~ など思いながらハイボールを待ってると……。



久しぶりのハイボール。900円もするんだからガツガツいくにはもったいないけど……ん、もう我慢できん!!!!!!!!



ゴク……


ゴクゴク……



甘い……!?


そう。韓国でハイボールを頼むと基本甘いものが出てくる。


日本でハイボールと言ったら、普通ならウィスキーの炭酸水割りのことを意味すると思うが、何故か韓国ではウィスキーのトニックウォーター割りとなってしまってるからだ。


トニックウォーターがそもそも甘いので、それで作ったハイボールなんてもちろん甘い。初めて飲む人には甘いほうが飲みやすいかもしれないが、こんなん私が飲みたかったハイボールじゃないよ……。


本来、カクテル用語としてのハイボールはウィスキーなど度数高めのお酒を炭酸水や水などの飲料で割るって意味らしいので、別に間違った表現ではないが……日本で生活していた私からしたら期待外れだった。


韓国でも割り材で炭酸水を選べる居酒屋もあるらしいが、まだ私は見つけられていない。これが私が韓国でハイボールを頼まない理由だ。


・日本の居酒屋っぽいメニューではあるが

おつまみで頼んだ唐揚げ。お値段は19000ウォン(1900円程度)で安くはないが、量が多い。


見た目は日本でもありそうな唐揚げだが、何故か味は唐揚げっていうよりチキンに近かった。日本風ではあるものの、全体的に韓国化されてしまっているって感じ。


・韓国で日本風居酒屋に訪れた方はご注意を

韓国に旅行で来られた方が日本風居酒屋に入ることもそうないとは思うが、もし韓国でハイボールを頼みたい方は気を付けてほしい。何にせよ、あなたが思っているそれではないものが出てくる可能性が高いから。それでは今回も読んでくれてカムサハムニダ!

執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.

▼久保田千寿の四合瓶(720ml)はなんと89000ウォン(8900円程度)。他の日本酒も輸入品であるせいか、日本で飲むより何倍は高い。