回を重ねるごとに豪華さが増していくセブンイレブンのカレーフェス。フェスの名を冠するだけあって、老舗から行列店までものすごい布陣で、カレーファンなら注目せざるをえない。
2023年2月27日から始まった今回のカレーフェスの目玉は「荻窪 トマト スパイスの香り弾けるビーフカレー」だと紹介したが、その影で、カレーファン的に見逃せないカレーが発売されていた。
銀座デリー監修の「カシミール&コルマカレー」(税抜580円)であった。これはすごいぞ! デリーファンとしてちょっとこれは推させていただきたい!
・老舗の新たな一面が……
もはやセブンのカレーフェス常連ともいえる「銀座デリー」。昨年のカレーフェスで看板商品である激辛の「カシミールカレー」を発売していたが、その再現度の高さはカレーファンお墨付きであった。
今回発売するのは「カシミールカレー」と「コルマカレー」の合盛り! このふたつはデリーの人気2トップのメニューである。お店では合盛りのメニューはないので、このセブンのコラボでだけ食べられるメニューとなっている。
この合盛りのすごさについて、うまい例えを考えようとしたが、吉川晃司と布袋寅泰が組んだCOMPLEXとか、山下智久と亀梨和也が組んだ「修二と彰」みたいなもんだ……と、ちょっと古い例えしか思い浮かばなかった。
まあ、とにかく、BE MY BABYで青春アミーゴな一杯なのだ。
・天才的なバランス
「カシミールカレー」はサラサラで激辛のチキンカレー。スパイスの辛さがあとから波のように押し寄せてくる恐ろしいカレーである。全国展開のコンビニで売って大丈夫なのかと心配になるくらい辛い。YOSHIKIが食べたら怒って帰りそうなほどだ。
いっぽう「コルマカレー」は玉ねぎをたっぷり使って煮込んだドロっとしたやや甘口のコクのあるカレー。甘みと旨味が押し寄せてくる系である。カシミールのような激辛ではなく、万人受けしそうな味わい。
看板メニューの「カシミールカレー」は辛くて美味しいのだけど、玄人受けする味わいというか。何度も食べてみて美味しさに気づくようなカレーである。一方で、玉ねぎの甘さとコクのある「コルマカレー」はわかりやすい美味しさで食べやすい。
激辛と、ちょっと甘口。タイプの違うふたつのカレーがひとつになっていることで非常〜にナイスなバランスで、デリー入門編として最高になっているではないか! 交互に食べて自分の好みを知るのもいいけど……個人的には別の食べ方をオススメしたい。
・「コルミールカレー」爆誕
合盛りならではの楽しみ方、ミックスである。コルマカレーの上に、カシミールをたらりとかけて、食べると……!
コルマの甘さとカシミールのシャープな辛さのバランスが絶妙な「コルミールカレー」が爆誕するのである! これがめちゃくちゃうんまい。
このふたつ、あまりにも相性が良すぎる……。今後もこの合盛りをお店の裏メニューで出してくれないかな〜と思うような、ナイスなコンビネーションなのだ。
マイルドな「コルマ」が加わったことで、「カシミール」を食べてみたいけど食べ切れるか勇気が無いって人も、デリーに何回も通ってるよって人も新たな味を楽しめるスペシャルな一杯になっている。セブンのカレー担当の人、やるなあ。
ちなみに、ひとつ難点をあげるとすれば、ルーに対してご飯の量がちょっと少ないこと。辛いからガンガンご飯をいってしまうから足りなくなるのだ。
もったいないので私は残ったルーを取っておいて次の日に食べました。というわけで、辛いのが好きな人、カレーファンはこの機会にぜひどうぞ!