いきなり!ステーキ(以下いきステ)のマスクといえば、数年前にネットを賑わせた「笑顔の見えるマスク」が頭に浮かぶかもしれない。

アレは結構ヤバかったが、今回取り上げる「会食マスク」はもっとヤバい。どのへんがヤバいかというと……全部かな?

・2年前に開発されたマスク

いきステの名誉のため最初に言っておくが、今回取り上げる会食マスクは今のタイミングで販売が始まったものではない。今から2年ほど前の2021年、飲食店に逆風が吹きまくっていた頃に開発されたようだ。

ではなぜ今になってそのマスクを記事で取り上げるかというと、私が最近いきステの某店舗で売られているのを見つけたから。ちなみに、購入価格は1つ480円だった。


パッケージの上部には、いきステのロゴとともに「いきなり会食マスク」の文字が踊っている。マスクの下部が簡単にめくれる構造になっているようで、マスクしながら会食できるってのがウリらしい。


他にもポイントがないか気になってググると、いきステを運営するペッパーフードサービスが2021年1月21日に発行した社内報で紹介しているのを発見。

そこには「一瀬社長考案の外さずに飲食が可能!なマスクを紹介!コロナ禍の現状にお役立てください(原文ママ)」とあるから、あの名物社長が開発したマスクのようだ。いざ開封してみたら……


布のマスクだった。アゴに当たる部分にワイヤーが入っており、強度は強め。また、耳にかける紐部分は長さが調整できるようになっている。作りを見ると結構しっかりしているのだが、私はこの時点でちょっとイヤな予感がしていた

というのも、装着してみると……



白ブリーフ!?


──というのが第一印象だった。なんということだろう。遠くからだと白ブリーフを顔に押し付けているように見えなくもないではないか。これではほぼ変態仮面である。

惜しいのは、マスクの布部分がもう少しゆったりしていたら首元を隠す系のマスクに見えること。逆に、短かければ普通の布マスクに見える。しかし、いきステの会食マスクはそのへんのバランスが白ブリーフ寄りなのだ。



・食事中に使ってみた

ただ、大事なのはデザインよりも機能。そのあたりがどうなのか、実際にいきステの「ステーキ重」を注文して確かめてみた。


いただきます!


食事をはじめて2秒。私は会食マスクの致命的な点に気がついた。まず、マスクを下ろしたときに唇がマスクに接触しそうになること。マスク自体がしっかりした作りだけに、口の前に十分なスペースが無いのだ。


しかも、いきステで使うとしたら食べているのはステーキやハンバーグなどの肉類。口元が脂でギトギトになっている状況を考えれば、たとえ2年前でも会食マスクを使う気持ちになったかどうかは疑問だ。

なお、似たようなマスクにサイゼリヤの「しゃべれるくん」があったが、あれは紙ナプキンだったから唇に触れても大したことではない。しかし会食マスクは布だけに、より接触が気になってしまう。


また、会食マスクを何度もめくっていると、マスク全体が目の方に上がってきて視界の邪魔になる。耳元の紐をしっかりと締めておけば防げるものの、そうすると今度は耳がキツい。

早い話が、私にはまったく合わないマスクだった。「は?」という部分が多すぎて、一周まわっている感があるのが救いといえば救いか。そういう意味で、オイシかったのは間違いない。ごちそうさまでした。

参考リンク:株式会社ペッパーフードサービス・社内報(PDF)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼ちなみに、会食マスクは綿100%

▼横から見たら割と普通かな? しかし正面から見ると……

▼第一印象は「白ブリーフ」だった

▼簡単にめくれるのがポイント

▼会食マスク(左)と普通の不織布マスク(右)。並べてみると、形状が全然違う。