卵かつ丼なのにサクサクしてる! かつ丼のジレンマを解決した存在「とじないカツ丼」に、私(中澤)が感動したことから始まったのが本連載『卵とじないカツ丼を探せ』だ。しかし、足を踏み入れてみて気づいた。とじないカツ丼を出している店が予想以上に多いことに。

検索で出てくるのなんて氷山の一角も一角。独自の研究の末同じ答えにたどり着いたシンクロニシティ的なものがなんと多いことか。そんな中、また貴重なタレコミをいただくことができた。「ここにもとじないカツ丼ありましたよ」と

・検索で出ない理由

元々、現在のブーム前から個人の研究でその境地に達している店もあるとじないカツ丼。名前も様々なので、探す際には足と口コミがものを言う。今回のタレコミの店ではこう名付けられていた。

「肩ロースカツ丼(税込み1210円)」と──。


卵でとじるのが「ロースカツ丼」で卵でとじない「肩ロースカツ丼」。ネーミング普通か……! しかも、実はこの店、入店しないと2種類のカツ丼が存在していることは分からない。なぜなら、店外のメニューには「カツ丼」としか記載されていないのだから

・その実態は

「とじないカツ丼」や「焼きカツ丼」と検索しても出ないわけである。そんな店の名前は『トンカツ ツキウマ神山町店』だ。タレコミ者さんにはマジで感謝! というわけで、注文してみたところ……

玉ネギとじの卵の横に添えられるようにとんかつが乗っている。確かにとじられていない。つゆは従来のかつ丼的な和風つゆで「卵丼+とんかつ」という感じだ。

・肉勝負

ただ、つゆが濃厚なドロッとしたタレではなく従来のサラッとしたタイプだと、より肉質勝負になるというのが私のとじないカツ丼の印象。はたして、ここの肉はそれに耐えうる肉か? 食べてみたところ……

全く問題なかった。ちゃんと豚の旨みが強く、ソースよりも塩で食べたくなるような脂の甘みが感じられた。しかも、卓上の塩は岩塩が用意されている。これはとんかつ定食も普通にイケるだろう。「林SPF」というブランド豚なようだが、どうやら以前ご紹介した『いっぺこっぺ』もこの豚肉を使っているらしい。ウマイはずだ。

・奥渋谷

なお、卵とじない系カツ丼老舗である『瑞兆』の近所にあるこの店。タレコミ者さんいわく「行列を目の当たりにして心が折れた、、けど何とか焼きかつ丼が食べたい!という時、優しく迎えてくれるお店です」とのこと。確かに、行列とかはなかったのでフラッと食べたい時にはありがたい店かもしれない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 トンカツ ツキウマ神山町店
住所 東京都渋谷区神山町12-3
営業時間 11:30~22:00
定休日 年末年始

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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