カルボナーラは深い。子供の頃そのパンチ力ある味に魅せられて以来、イタリアンレストランに行ったらまずカルボナーラを注文するようになった私(中澤)。レトルトでは満足できず、理想の味を求めて色んなチーズで作ってみたりしたこともある

そんな中、松屋が『ごろごろチキンの濃厚カルボナーラ(780円)』というメニューを新発売していた。店頭のポスターには太い字でこう書かれている。「想像以上にカルボナーラ」と。ふ~ん、煽って来るじゃん松屋。それならどれくらいカルボナーラなのかみてやろうじゃないの。

・卵はあります

というわけで、注文してみた。以前の記事でP.K.サンジュンが「生卵がついてこなかった」旨を報告しているため、不安だったのだが、今回はちゃんと生卵つき。カルボナーラで卵の甘みがないのは致命的である。

とは言え、甘すぎてもアウトなのがカルボナーラ。そう、ダメなカルボナーラは大体不自然に甘い。レトルトはもちろん、店でもたまにあるから油断できないところだ。まして、これは松屋のシチュー系メニュー。

・ガチ度

どれだけ息巻いたところで、クリームシチューの域を出られていない可能性は高い。ちゃんとカルボナーラの味がするのか? 言うてパスタ屋以外でそれを感じたことほぼないからね? まずは、そのガチ感が第一関門となるだろう。食べてみたところ……

香り立つニンニクのパンチ力。チーズ感も強く、コショウが効いている。甘みも、レトルトのような不自然な甘みではなくコク深さが感じられた。ふむ、第一関門は突破している

メニューの決め手となるゴロゴロしたチキンも、鶏肉好きの私としては嬉しいところ。カルボナーラでありながら、ただのソースにとどまらず、一品に仕上げているところはさすがである。

・欲を言うなら

1つ言うなら、もう少し酸味が欲しい。パルミジャーノ・レッジャーノみたいな本格派チーズにある酸味を強く感じることができれば文句はなかった

ただ、これは個人的な好みと言えばその通り。合わせるものがご飯だから、そういった味の計算もきっとあるだろう。客観的に考えると、確かに「想像以上にカルボナーラ」という言葉に嘘はなかった。



というわけで、松屋『ごろごろチキンの濃厚カルボナーラ』のカルボナーラ度は星5つで表現するなら星4つ。カルボナーラ好きが食べる前に想定したよりもカルボナーラしている。食べてみた結果、松屋のメニューの中でもかなり上位に入るくらい好きになったのだった。

ごろチキと言うより、以前話題になったシュクメルリに近い。ロケットニュース24のごろチキカレー信者たちには悪いが、私はごろチキカルボナーラの方が普通に好き。また食~べよ♪

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.