気付いたら始まっていた2023年。そしてやってくるのが毎月恒例の満月の日。ネイティブアメリカンによる1月の満月の呼称は「ウルフムーン」だ。

国立天文台によると、満月になるのは7日の午前8時ごろとのこと。すっかり日が昇っている時間帯なので、観測に適しているのは満ちる前の6日の深夜から未明にかけてと、満ちた後の7日の夜あたりとなる。

・ウルフムーン

北米最古の暦系メディアThe Old Farmer’s Almanacによると、この時期はオオカミの遠吠えが聞こえやすいことから「ウルフムーン」と呼ばれているもよう。残念ながら日本に野生のオオカミはいないため、実感できる人は少ないと思われる。

しかし全国にはオオカミを飼っている動物園がそれなりに存在している。もしかしたら、それらの動物園近郊にお住まいの方は、この時期に遠吠えを聞く頻度が上がっているのかもしれない。

その他の呼称としては、アシニボイン族による「センタームーン」や、クリー族による「コールドムーン」などがあるもよう。前者は1月がちょうど寒い季節の真ん中にあるからだそうで、後者はそのまま寒い季節だから。こちらは分かりやすい感じ。

冒頭でも述べた通り、完全に満月になるのは7日の午前8時ごろ。月の入りは東京だと午前7時頃なので、パーフェクトに満月になった瞬間を見ることはできない。

これは少し残念かもしれないが、6日の深夜から7日未明までと、7日の夜のどちらでも “ほぼ満月” な月を楽しむことができるだろう。



・もっとも遠い月

ちなみに翌日8日の18時過ぎに、月は地球から最も遠くなる。距離にして約40万6458km。満月を1日過ぎてしまうため、2023年で最遠・最小の満月という栄誉は2月6日の満月のものとなる。

しかし最遠の月の1日前なだけあって、此度のウルフムーンも見た目上のサイズはかなり小さいものになると思われる。普段から満月を撮影している人は、他の月の満月と比べてみるのも面白いかもしれない。


・天気は

最後に気になる天気を見ていこう。気象庁の6日17時発表の予報によると、多くの地域で雨か雪、あるいは曇りとなっている。晴れるのは静岡、愛知、そして小笠原諸島や八重山地方。あとは北海道、宮城、福島の太平洋側といった感じ。


全国的にはどちらかというと厳しそうな感じになってしまった。晴れのエリアにお住まいの方は、どうぞ他のエリアの人の分まで2023年最初の満月をエンジョイしてみてください。

参考リンク:国立天文台気象庁The Old Farmer’s Almanac
執筆&Photo:江川資具
ScreenShots:気象庁