なにやら今年のヴィレヴァン福袋は調子がいいようだ。「パープル福袋」は史上最高の大当たりと言っても過言ではなく、「ゴールド福袋」もまさかの当たり判定。例年は「ゴミの集合体」として知られるヴィレヴァン福袋も、ついに心を入れ替えたのだろうか? だがしかし……。
「そんなのヴィレヴァンじゃない」「早くゴミを見せろ」というヴィレヴァン福袋ファンの皆様、お待たせしました──。ヴィレヴァン福袋『グリーン(3600円)』はマジでゴミ! 何度見返しても欲しいものが1つも入ってねぇぇぇえええ!!
・ドッと疲れるグリーン福袋
コンプライアンス至上主義の現代日本において、ゴミを詰め込んでも許される稀有な存在、それがヴィレッジヴァンガードだ。毎年ほぼゴミであるにもかかわらず、それでも奇跡を信じて購入してしまう理由は「他の福袋ではあり得ないワクワクが詰まっているから」であろう。
とか言いながら、開封すると9割はゲンナリするもので『グリーン福袋』もドッと疲れを感じずにはいられなかった。ため息しか出なかった「グリーン福袋」の中身は以下の通りである。
・ヴィレヴァン福袋 グリーン(3600円)の中身
・ うさぎのクッション
・ うさぎのクッションスリッパ
・ うさぎのペアマグカップ
・ うさぎのカチューシャ
・ にんじんのペンケース
・ ポップチューブ
※福袋なので中身が違う場合があります。
ご覧のように『グリーン福袋』のテーマは “うさぎ” である。意味不明の「ポップチューブ」なるゴミがシレッと紛れ込んではいるが、ヴィレヴァンセレクトのうさぎアイテムが詰め込まれている福袋と考えていいだろう。
これだけ聞くと「良さげじゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、問題はそのクオリティ。……どれも全然欲しくねえ! クッションもスリッパもマグカップもカチューシャ「うさぎの形をしたゴミ」と申し上げていいハズだ。
だって、実際にうさぎのクッション使いますか? 普通に無地のクッションの方が良くない? マグカップもうさぎである必要ある? 来年以降どんな気持ちで使えばいいの? カチューシャに至っては正しい使い方を誰かに教えて欲しいくらいである。なんだこのウサギ地獄。
・うさぎ地獄
唯一救いがあるとすれば、クッションスリッパが「履いてみると意外と温かい」ということだけ。むしろそれのみ! 中身を吟味すればするほど疲れがたまった『グリーン福袋』だが、足元の温かさには少しだけ癒された……かもしれない。
もちろん、うさぎグッズ愛好家の方からすれば「超大当たりじゃん!」となるのだろう。うさぎ年の人の中には「欲しいかも」という方がいらっしゃるかもしれない。が、うさぎ年でも愛好家でもない記者的には「ゴミの集合体」と感じたことを素直にお伝えしておく。
……が、これこそが “正統派ヴィレヴァン福袋” であるという事実を忘れてはならない。記者が担当するヴィレヴァン福袋はアウトレットも含めて残り5つ。今から震えが止まらない……そう、まるでウサギのように──。
参考リンク:ヴィレッジヴァンガード
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.