SEGAの人気ゲーム「龍が如く」は2005年に1作目が登場し、現在まで世界中で支持されるヤクザをモチーフにしたアクションアドベンチャー作品である。その舞台は、新宿歌舞伎町をモデルにした「神室町(かむろちょう)」という架空の街なのだが……。
現実の歌舞伎町も「龍が如く」のごとく、危険が渦巻いているのだろうか? 気になったので、歌舞伎町で働く皆さんに危険エピソードを尋ねたら、リアルな街の姿が見えてきた!
・リアルな歌舞伎町はどうなのか?
佐藤「ゲームの設定とはいえ、神室町って危険すぎるんだよなあ。チンピラにめちゃくちゃ絡まれるし、闇取引とか爆発とか頻繁に起きるし。ミレニアムタワー(ハイライトでよく登場する建物)は何回破壊されてるんだか……。
リアルな歌舞伎町もそんな感じなのかな?」
佐藤「そうだ! その道のプロ、夜の街の人たちに聞いてみよう! おい、亀、聞き込みに行くぞ!」
亀沢「私? そりゃ、シリーズ全部プレイしてますし、真島の兄さん(作品に欠くことのできない重要人物)、大好きですけど~」
ドンドン!
ロケットニュース24 亀沢郁奈
佐藤「よし、行くぞ! 準備万端だ。死にてえ奴だけかかってこい!」
亀「まさか、桐生さんのつもり?」
ドンドン!
ロケットニュース24 佐藤英典
亀「ちょっと待ってくださいよ! え~~~! そのベルトは……」
紐! ビニール紐!!
佐藤「アマゾンで2780円で買ったスーツにベルトが通らんかったから仕方なく……」
~ 第一章 飲んだくれの宿命 ~
ここが歌舞伎町だな。ゲームでいうところの「神室町天下一通り」だ。こうして改めて街を見ると、ゲームの街の再現度の高さにビビる。
区役所通りのクラブのママが歌舞伎町に詳しいという情報を得た。まずはそのママに会いに行かなければ……。
ここのクラブだな。たしかお店の名前は「クラブ春」。
ママの名前は「春香」と聞いている。「はるか」といえば、ゲームに欠くことのできない人物の1人だったな。かなり有力な情報を得られそうだ。
この扉の向こうにママがいる。準備はいいか? よし、「スタミナンXX」(ゲーム内アイテム)を2本持ってるから大丈夫だろう。ちなみに俺は「タウリナー」(ゲーム内アイテム)を使わない主義だ。いくぞ!
佐藤「ママはいるか?」
スタッフ「どちら様でしょうか?」
佐藤「ママに用がある。待たせてもらうぞ」
スタッフ「え、あ、はい……」
春香ママ「お待たせしました。あなたが佐藤さんですね」
ドンドン!
CLUB春 ママ 伊藤春香
ママ「私で良ければ、あなたの知りたいことにお答えできるかもしれません」
佐藤「よろしく頼む」
佐藤「歌舞伎町は神室町のように危険なのか?」
ママ「ここ数年はそうでもないかしらね。昔はケンカなんて日常茶飯事だったわよ」
佐藤「なにッ! それはいつ頃のことだ」
ママ「私、20歳から5年間、キャバクラを経験してんだけど、当時は毎日みたいにケンカに遭遇していたわ。お客さん同士が気に入った娘を取り合ってケンカしたりね」
佐藤「知らない客同士でか?」
ママ「いえ、たしかVIP席だったと思うけど、一緒に来たお客さん同士だったかしらね」
佐藤「つまんねえケンカだな!」
ママ「そうね、お酒の力に負けちゃったのかしらね」
佐藤「楽しくお酒を飲むはずが、仲間内でケンカを始めるとは……。必ずしも、楽しい酒席になるとは限らない。それも飲んだくれの背負った宿命かもしれないな」
ママ「そうかもね。あなたも気を付けるのよ」
佐藤「俺はこう見えて、全然酒が弱いから大丈夫だ。すぐにウーロン茶に逃げる」
ママ「意外と頼りないのね、フフフ……」
佐藤「ハア~……(溜息)」
ママ「そういえば、この通りの並びにある星座館のホストクラブ「AWAKE(アウェイク)」のNARUSEさんなら、もう20年以上も歌舞伎町にいるから、何か知ってるかもしれないわよ」
佐藤「そうか、ありがとう。ママ、NARUSEに会いに行ってみるよ」
NARUSEは次のページで待っているぞ!!
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]