水性塗料の筆塗りに革命が起きた! 突然ではあるが、大声でお伝えしたい。皆さん、本当に革命が起きたんですよ!!
──何の話かっていうと、グリーンスタッフワールド社が発売した『ブラシリンサー』のこと。電源不要、いつでもきれいな水で筆を洗える画期的なアイテムなのだ。
発売直後からSNSなどで話題になり、売り切れが続出。注文から2カ月が経ってようやく筆者の元にも届いたので、使い心地を検証してみようと思う。
・電源不要で組み立て簡単!
先にご説明しておくと、ブラシリンサーは筆を洗うためのアイテムだ。
水性塗料を使用する際、多くの人はコップやバケツで筆を洗い、水が汚れるたびに何度も取り替えてきたことだろう。ブラシリンサーは、この面倒くささを解消してくれるのだ。
こちらが届いたばかりのブラシリンサーのパッケージ。筆者が購入した店舗では税込2970円だった。
箱の中には部品がバラバラと入っている。
説明書はほとんどないのだが、組み立ては超簡単。ネジを1本締めて、
スプリングを通した排水ボタンの爪を、裏側で引っかけるだけ。
あっという間に組み立て完了!
水をセットすると、給水タンクから水がコポコポと落ちてくる。水路のような構造のトレイに水たまりができたぞ。
なるほど、ここで筆を洗えばいいんだね。
・一瞬で水が入れ替わる!
それではさっそくブラシリンサーで筆を洗ってみよう。まずは水性塗料でプラモデルに色を塗って、
汚れた筆をトレイの水に浸ける。
トレイの底がデコボコしているので筆を洗いやすい。あっという間に水がブルーに染まった。
排水ボタンを押す。トレイの底のパッキンがずれ、排水されたかと思ったら、
コポポポポ……
透明な水に入れ替わったぁ~っ!!!!
わずか5秒ほどの出来事。こう言っちゃなんだが、まるで水洗トイレを流した時みたいだ。
給水タンクの容量は250mlで、30回ほど水を入れ替えることができる。
組み立てから見てもらってわかる通りに電源は不要。必要なのは水のみ。仕組みも気になるが、取り急ぎ大事なのは自動でトレイの水が入れ替わったという事実。凄すぎる……!
その後も筆を洗っては、
水を入れ替え、
筆を洗っては、
水を入れ替え、
使ってみて改めて確信した。これは便利すぎる。
これまでの手間は何だったんだ? と思うぐらいにラクチン。おまけに常にキレイな水で筆を洗えるため、汚れを落としやすいのだ。マジでチート過ぎる……!
不思議なのはタンクに逆止弁がないのに、適量しか水が落ちてこないこと。
筆者に難しいことはわからないが、きっと水や気圧など、なにかしらのバランスが保たれているのだろう。
今回は塗装にて使用したが、イラストレーターからの評判も上々。筆洗いの手間を大幅に減らす超優秀アイテムであることを保証するぞ!
参考リンク:グリーンスタッフワールド ブラシリンサー(輸入代理店 M.S Modelsネットショップ)
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
▼排水された水は、トレイの下の排水タンクに溜まる。
▼フタを閉めておけば、排水タンクの中の水がこぼれることはないが……
▼給水タンクの方は、ちょっとでも傾けば水が溢れかえってしまう。必ず平らな場所で使うこと!
▼余談だが、今回はCR-Zのプラモデルを塗ってみたぞ。