
国内でトップクラスの筆ブランド「熊野筆」。特に、近年の化粧用の筆としての知名度はぶっちぎっている。化粧などしたことが無い私でも知っているレベル。
広島県の提供で、熊野町にある熊野筆の中心的な施設「筆の里工房」を取材する機会を得た。そこで筆作りについて学んだ結果、子供の頃に書道の筆を見てそこはかとなく抱いていた疑問が解明された。アレはそういうことだったのか……!!
・熊野町
ということでやってきました熊野町の「筆の里工房」。広島というと、宮島、江田島、そして呉など、常に海沿いなイメージが強かったのだが、ここはかなり山の中。
トラディショナルな田舎の夏休み感が漂っていて、これはこれでええな。その辺にカブトムシとかいそう。
館内には筆に関連するミュージアム的なエリアと……
あらゆる用途向けに、凄まじい種類の熊野筆が揃ったショップなどがある。ちなみに上の池と山の写真は、なんかテラスみたいな場所から撮った外の様子だ。
・職人技
ミュージアムやショップはもちろん良いが、ここまで来たからにはマストなのが「筆づくり実演」と「筆づくり体験」だ!
座敷のようなスペースで、ガチな熊野筆の職人が筆を作っている。
実際に目の前で職人の手元を見ることができるという貴重な機会……! それでは職人さん、お願いします。
!?
!!
!!!!
……
……
……
……
あまりにも圧倒的な職人技。気が付いたら筆先が完成していた。熊野筆は一本一本を、こうして職人が手作業で作っているという。ちなみに書筆の職人と化粧筆の職人は別だそうだ。必要な技術も違うらしい。
・体験
今見たことを参考に、私もこれから実際に書筆を作ることになっている。お、俺にやれるのか……?
結論から言うと、だいぶ職人に手伝ってもらって完成した。それなりに手先は器用なつもりだったが、単に器用なだけでは歯が立たないもよう。
作業自体は比較的単純で、どれも理にかなったものだ。しかし肌感覚で真っすぐに筆を整えるのは難易度が高かった……!
筆作りには糊を穂先に浸透させる工程があるのだが、そこから紐を使って糊を絞りながら筆を真っすぐにする作業の難易度が特に鬼だ。
それなりにできたつもりで職人に見せたところ、”曲がっている” とのご指摘が出てダメだった。職人はたとえ体験だろうと手を抜かないのだ。完成した筆は持ち帰ることができるぞ!
・そういうことか
ところでこの、糊を浸透させるという行程は興味深かった。マジでびっくりするくらい、毛がダメになるんじゃないかと思えるほど力任せにガシガシと、製作中の穂先を糊に叩きつけるのだ。
職人のデモンストレーションでもここはかなり荒々しかった。もっと繊細なものかと思っていたが、そうでもないらしい。
この工程でしっかり糊を根元まで浸透させないと、穂首の寿命にかかわるらしい。目安としては、糊に叩きつけた筆がそのまま立つようになったあたりとのことだった。
この手の筆は小学生の頃に書道の授業で使ったのが最後だが、そういえば買ったばかりの筆はカチカチで、なんでこんなに硬いんだろうと不思議だったのを思い出した。
こうも荒々しく徹底して糊をしみこませて固めていたとは……。ちょっと表面に糊を吹き付けているとか、そういうレベルではなかった。はるか昔に抱いて、そのまま忘れていた疑問が唐突に解明された。
そういえば、なぜ人の髪の毛で筆を作らないのかというのも不思議に思ったことがあった。いい機会なので職人に聞いたところ……人毛の筆もあるそう。
ただし毛が柔らかすぎて、一般人が使いこなすのは難しいとのこと。書家の中には、その独特の柔らかさを好んで使うという者もいるとのことだった。
そんな感じで、なかなかに興味深い体験ができた広島県熊野町「筆の里工房」。国内最強格の筆ブランドが、どのように筆を作っているのか……それを実際に体験できる場とは面白い。
大人が行くのも良いと思うが、個人的には書道で日常的に筆を使う小学生なんかを連れて行くと、より意義があるのではないかと感じた。てかこの筆、そのまま自由研究で提出していいんじゃね? ダメかな?
参考リンク:筆の里工房、広島県観光サイト「Dive! Hiroshima」
執筆&写真:江川資具
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江川資具


















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