福岡県柳川市といえば川下り、そしてうなぎが有名だ。タレを絡めたご飯の上にうなぎの蒲焼きと錦糸卵を乗せて せいろ で蒸した「せいろ蒸し」という郷土料理をご存じの人も多いのではないだろうか。

うなぎに白米は正義。これは誰もが認めるであろう “鉄板グルメ” だが、白米に合わせるにしても意外な組み合わせ方が存在した。なんと「柳川うなぎカレー」なるレトルトカレーが売られていたのだ。しかもコレ、さらに驚いたのが……

・お高めのレトルトカレー

内容量200gで648円というなかなかの強気価格である。しかし、裏を返せばこの価格は自信の表れ……それ相応の味だからこそとの見方もできる。つまりは味の期待大っ……!

調理方法はパウチの封を切らず、そのまま熱湯に入れて3〜5分沸騰させる。もしくは耐熱容器に移し替え、ラップをかけてレンジで約2分程度(500Wの場合)温めればOKだ。あとは白米の上にかけたら……


・うなぎを探せ

うむ、完成である。見た目はなんてことない普通のカレーだが、ルウの中にゴロゴロと入った具材の姿を確認できる。さてはうなぎクン、大きめにドンッと入っているのが……

キミだな!?(※ばれいしょでした)


いや、それともキミか!?(※牛肉でした)


うん? いくら探してもうなぎの姿が見当たらないではないか。ということでパッケージにある原材料を見てみたところ……なんと入っていたのは……


_人人人人人人人人人人人_
> うなぎ骨粉のみ <
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まさかまさかのそのまさか! うなぎ成分は骨粉(パウダー)のみ!! よく考えたら うなぎ が入っていると逆に600円という価格じゃ出せないもんなぁ。パッケージにはしっかり「うなぎパウダー入り」って書いてあるのはそういうことか。

ただ、ハードルが鬼ほど上がって実食となるも、結論からいえば柳川うなぎカレーはそこらへんのレトルトカレーと一線を画すウマさであった。一言でいうなら「お上品なカレー」ってやつ!

特徴としてはコクがスゴく、一口一口にウマさがギュッと凝縮されている。また、辛さがほとんどなく、カレーのパワーでゴリ押ししていないところが個人的には好印象。いいホテルで食べるようなカレーというか、脳が素直に「いいもん食ってる」と喜んでるのを実感できた。

・白米との相性抜群

全体的にねっとりとしており、白米との相性も問題なくいい。私はねっとりどんとこい派なので、気がつけば200gのレンチンご飯を2つ開けてしまっていた。それくらいウマい。

カレーにはいろんな隠し味があるし、どんなものでも大体美味しくなる……とは思っていたが、うなぎパウダーも合うのは驚いた。改めてカレーという料理はストライクゾーンが広いのだなぁ。なかなか珍しい柳川うなぎカレー、興味がある人はぜひ一度お試しあれ。

・総評

辛さ……ほとんどなし
香り……わずかにうなぎの香りがするかも
白米イケる度……200gを2パック食べた
皿まで舐めたい度……かなり舐めたい

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.