落ち着いて来たのか、それともまだまだ危険水域なのか? いまいちよくわからないものの「新型コロナウィルス」が我々の生活に馴染んできたことだけは確かなハズ。少なくとも「全国の感染者数10人」で大騒ぎになっていた頃とは明らかに違う。
要するにいい意味でも悪い意味でも “コロナ慣れ” してきているワケであるが、今回は私、P.K.サンジュンが聞いてゾッとした「新型コロナウィルスの後遺症」についてお話させていただきたい。
・大したことないと思ってる
誤解を承知で申し上げると、私自身は新型コロナウィルスを「どうってことない」と考えている。なったらなったで仕方ないし、後は自分の回復力を信じるだけ──。かからないことに越したことは無いが「なってもどうにかなるさ」と楽観的な考えの持ち主だ。
だがしかし、つい最近会った知人に「新型コロナウィルスの後遺症」の話を聞いて、率直に「こわッ!」と感じずにはいられなかった。知人は私のポケモンGO友達で、つい1カ月ほど前に新型コロナウィルスに感染。現在は回復しているものの、ある後遺症に悩まされているという。
──え、コロナにかかってたんですか?
「そうなんですよ、しんどかったですねぇ。結構早い段階から熱が急激に上がったので “これは来たか?” と思いました。結局39℃くらいまで上がりましたね」
──大人の39℃はキツイな~。
「熱があるから体はダルいし、頭もボーっとするし。ホント、もう2度とかかりたくないですね。1週間ちょいかかって、ようやく治った感じです」
・味覚がおかしい
──それは災難でしたね。でもまあ、治って良かったです。
「そうですね……そうなんですけど、実はまだ味覚と嗅覚がおかしくて……」
──え! そうなんですか? 確かに味覚の後遺症は聞いたことがあるけど。どんな症状なんですか?
「平たく言うと、味がしないんですね。……いや、味はするんですけど、すごく変な味なんですよ」
──ふむふむ。
「例えばチキンマックナゲットを食べるじゃないですか? ほぼ味がしないんですよ。ソースを付けて食べると、なんか酸っぱいんですよね」
──味の濃いマックナゲットで味がしない? ソースが酸っぱい?
「そうなんです。あとサラダチキンと歯磨き粉が化学の味というか……。何味か表現するのは難しいんですけど、とにかくケミカルな味なんです」
──不謹慎ですが、ウケますね。え、じゃあ例えばジュースとかはどうなんですか?
「味はします……けど、なんて言ったらいいのかな~? うっすーい砂糖水……なのかな?」
──じゃあ、水は?
「水は水です。水だけが唯一味の変わらないものかもしれないですね」
──なるほどー、それはきついですね。食べる楽しみが奪われるのはキツイ。
「そうなんですよ。実はコロナにかかる前、ダイエットをしてたんです。終わったらラーメンを食べるぞ! ……と思ってたんですが、この状況なのでまだラーメン屋に行けてません」
・1番おいしいもの
──じゃあ逆に、1番美味しく感じる食べ物は何なんですか?
「クリーム玄米ブランです(即答)」
──クリーム玄米ブラン?
「そうです。味がしないのでどうしても食感重視になっちゃうんですよね。メープルとかブルーベリーとかいろんな味があるんですけど、正直どれでもいいです。あのザクザク食感だけは美味しく感じますね」
──まさかのクリーム玄米ブラン(笑)。ちなみに味覚って治るんですか?
「治ると……信じたいです。でもたぶん、原因は鼻なんですよね。いまガソリンスタンドに行っても何のニオイもしないですから。鼻が治れば味覚も復活する……といいんですけどねぇ」
いかがだろうか? 冒頭でお伝えした通り、私自身はコロナに対し「ドンと来い!」くらいにしか思っていないが、後遺症は普通にイヤだ。だからと言ってこれまで以上に警戒レベルを引き上げるつもりはないが「余裕だろ」とは思わないことにしよう。
また、味覚に後遺症が残ることは聞いたことがあったが、リアルな話はゾッとせざるを得なかった。と、当時に「クリーム玄米ブラン」は意外すぎて笑ってしまった。かからないならかからない方がいい──。そう思った秋の始めであった。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.