
ちょっとクセのあるウサギとリスのイラストが特徴の「クッピーラムネ」。
駄菓子の詰め合わせなんかには必ずといっていいほど入っていて、子どもの頃よく食べてたなぁという記憶がある。そんなクッピーラムネを製造している「カクダイ製菓」、実は大人向けの「生ラムネ」というものを販売しているらしい。
大人向けな生のラムネ……全く想像がつかない。ラムネに生とか生じゃないとかあるものなのだろうか。というかこれって全年齢対象なの……!? 真相を確かめるべく名古屋の販売店まで行ってみた結果……
めちゃくちゃメルヘンだった
そっちの「大人向け」ね、そりゃそうだ。失礼いたしました。
お店の名前は「THE RAMUNE LOVERS(ザ・ラムネラバーズ)」。お店にはクッピーラムネの気配はなく、同じ会社が手がける別ブランドと言った感じ。「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の1階に位置しているため、店舗はほぼ名古屋駅内にあるといっていいだろう。
ずらっと並ぶのはメイン商品の「生ラムネ」。通常、ラムネは製造途中で乾燥させるが、乾燥前の水分を含んだラムネの美味しさを届けようとの思いから生ラムネが開発されたんだって。
スタンダードなフレーバーが5種類あり、それ以外にも時期によって様々な商品が登場するみたい。今回は、訪れた9月に売っていた「グレープカシス」と、スタンダード5種類が詰め合わせになっている「アソートボックス」を名古屋土産として買ってみたよ。
・ほんとに生だった生ラムネ
まずは「グレープカシス(税込810円)」から食べてみよう。可愛いパッケージと鮮やかなカシス色の生ラムネ、これは映えますね。不揃いな粒が「手作りの高級感」みたいなものを助長させている。
1粒口に含んでそのしっとり感にビックリ。でもラムネ特有の粉っぽい感じは失われていない。まさに新感覚……!
普通のクッピーラムネを食べてから生ラムネを食べると、「大人向け」と銘打たれた理由がわかるな。酸味はありつつも穏やかで、くちどけが滑らか。クッピーラムネは何味と言うよりかは「酸味」って感じだけど、生ラムネはしっかりフレーバーの味がする。分類でいうと駄菓子ではなくて、生菓子って感じだろう。
ただ、思っていた以上にしっとりベタベタしててビックリ。生ってこういうものなのかな。
次は5種類別々の味が楽しめる「アソートボックス・小(税込1620円)」を開けてみよう。入っているのは定番の「メロンクリームソーダ」「オレンジティー」「ハニーレモネード」「ピスタチオラズベリー」、そして名古屋のご当地グルメを再現した「名古屋小倉バター」だ。
もちろん最初に食べるのは味が気になりすぎる「名古屋小倉バター」。名古屋旅行の余韻に浸りながら頂くとしよう。
袋を開けた瞬間から小倉バターの甘い香りがブワッ〜ときた! 食べる前から既に甘い!
食べてみると、そもそもが「ラムネ」だということを忘れてしまうくらい「小倉バターです」って感じ。原材料を見てみると、バターはもちろんのこと、「粉末小豆」や「小豆の煮汁」まで入っている。香料だけじゃなく素材を入れる、これが生ラムネの再現性の高さに繋がっているってわけだ。
ただ、小倉バター味の生ラムネを脳は最後までラムネと認識してくれなかったみたい。食べ終わった後もしばらく何を食べたんだかよくわからなかったな。
・新感覚な美味しさだった「生ラムネ」。ただ……
存在を知った時から名古屋に行ったら絶対買おうって決めていた「生ラムネ」。今回ついに念願叶った形となったわけだが……正直に言おう。普通の「クッピーラムネ」の方が好みかもしれない。
味としては確実に「生ラムネ」の方がランクが上。それは間違いないんだけど、「クッピーラムネ」のあのレトロな味わいのほうが「うまい!」って思っちゃったんだよね。小さい頃から食べていたから身体に染み込まれているのだろう。生ラムネが「大人向け」ってこともあり、子供舌の私にはまだ早かったのかもしれない……。
個人的には「クッピーラムネ最強」との見解に落ち着いたが、話題性やオシャレ度、味わいの深さなど、クッピーラムネにはない「生ラムネ」の魅力というものもたくさんある。
特に、名古屋にしかお店がないというのはレア感があってお土産にもピッタリだろう。季節ごとにいろいろなフレーバーが発売されているので、名古屋を訪れた際は是非店舗を覗いてみてほしい。
参考リンク:Instagram ラムネラバーズ【公式】
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
▼ここまで読んでくれた方はお気づきかもしれないが、最初に食べた「グレープカシス」、他と比べて明らかにベタベタしすぎだった模様。おそらく自分の保存方法が雑すぎたのだろう。「生」だけあって普通のラムネより繊細だから、みなさんは直射日光や高温多湿には十分気をつけてくださいね!
まろ








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