いやぁ〜、それにしても暑苦しい。これからもっと暑くなるとは信じたくないな。夏の間はなるべく陽の当たらない場所を歩き、炭酸やフルーツなど「スカッと爽快」なものだけを摂取して生きていきたい。
さて今年も菓子パン業界に夏のフレーバーが登場し始めたようだ。中でもインパクト強めなのは『ラムネぱん』『パインぱん』『メロンクリームソーダケーキ』『レモンスカッシュロールケーキ』の4つ。どれも聞いただけでシュワッとした気持ちになるが、実際の味はどうなのだろう?
・透明度が低いパッケージ
菓子パンというのはパッケージの一部が透明で、パンそのものがスケスケに見えているパターンが主流。しかし今年の夏パンはといえば、買う段階では中身がほとんど見えない。「開けてのお楽しみ」要素が強い。
まずは4種類の中でも比較的パッケージの透明度が高い『レモンスカッシュロールケーキ』(パスコ)から。ただのレモンではなく『レモンスカッシュ』という点に期待が高まる。香りは普通のレモンケーキって感じだが、とりあえず一口……
スッパァ!!!!!!!
「ゆうてもロールケーキやろ」とナメていたら、ちょっとビックリするレベルのスッパさである。食べた瞬間「クエン酸」という単語が脳裏に浮かび、しばらくすると確かにレモンスカッシュっぽさが来る。
また甘くて優しいタマゴ味のスポンジ生地は、98円とは思えぬハイクオリティだ。スッパイのはクリームと表面のシロップなので、紅茶と一緒にチビチビ食べるといいかもしれない。うっかりお子さんが勢いよく食べたら「スッパい」と泣いてしまうかもしれないから注意!
・夏の2大フルーツ
では『メロンクリームソーダケーキ』(パスコ)はどうだろう。ニオイの強さは4種類中ナンバーワン。昔ながらのメロンシロップの “あの感じ” が強烈に香る。
蒸しパンの中に生クリームが入っているようだ。お味は…………
おおぉ! これは紛れもない「炭酸が抜けたメロンソーダ」!!! 生地はフワフワ美味。ケーキで炭酸飲料を表現するのはかなり難しいはずだが、先ほどのレモンスカッシュに続いて非常に再現度が高いぞ。パスコ……やるな!
お次は昨年よりパインが増量したという『パインぱん』(フジパン)。先ほどメロンクリームソーダケーキを “香りの強さナンバーワン” とお伝えしたが、こちらもなかなか負けていない。パインぱんの元祖は学校給食。根強いファンも多いらしい。
そこで当サイトきってのパイン好きで知られるサンジュン記者に試食を頼んだところ……そのあまりにもペチャンコな見た目から、「握りつぶしたんじゃねぇのか」と怪しまれる事態に発展した。
パインぱんは一般的なコッペパンをさらに薄くした形状。ただし、その薄さが生地に練り込まれたドライパインを引き立てているのだ。まるでタクアンのようにシャリシャリポリポリとした食感のパイン……なんかクセになる。
・『ラムネぱん』の正体
最後は予測不能の新製品『ラムネぱん』。
不透明度100%のパッケージを開けると……爽快なラムネの香り!
見た目はうずまき状のベーグルって感じでSNS映えしそう。肝心の味は……
スゴイ!! 完っ全にラムネだ!!!!
ラムネには液体のラムネと粒のラムネがある。本商品はパン生地が液体のラムネ味・クリームの中には粒ラムネという、ラムネ二刀流スタイルだ。スッパイのが苦手な人は要注意だが、ラムネ好きは泣いて喜ぶだろう。ジャンク指数はアメリカのケーキを想像していただくと近い。
・甲乙つけがたい
今回食べた4種類の夏パンは、どれも商品名に偽りなしの力作揃い。おせじ抜きで私は全てリピ買いするつもりだ。
そんな中であえてオススメを選ぶとすれば、個人的には『パインぱん』を推したい。パイン好きのサンジュン記者からも「パイン味が強い」とお墨付きをもらった逸品。かなり食感が斬新なので、パイン嫌いの人も一度は体験してみるべきだろう。
ちなみにインパクトが強すぎて誤解されがちな夏パンは、夏季限定のものも多い。見つけたら即買い必至だぞ〜!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.