先日、Amazonを見ていたら「そういえば……」とハッとした。これまで当編集部はいろんな餃子を食べてきたが、ベストセラー1位のものは何気に未体験。Amazonで一番売れている餃子……実に面白い。

ということで、すぐさま2022年9月6日の時点で1位に君臨していたギョーザカンプレミアなる餃子を買ってみた。お値段2650円(クーポン使用で150円引き)で合計96個入りだから1個あたり約27円となるが、果たしてそのお味は──。

・2種類の餃子

注文から数日後、届いた段ボールの中には極餃子と匠餃子という2種類の餃子が入っていた。それぞれ48個入りで極は淡路島産玉ねぎ、対する匠は高知県産ニラを使用しているのが特徴のようだ。それにしても数がスゴい。

サイズ的には一口で、作る工程は「蒸し → 焼き」と一般的な餃子と変わらない。そうとなれば、しっかり焼いて水分を飛ばし……

ひっくり返せば……


はい、完成。ていうか、見た目100点! 匂いもいいし、美味しそうじゃない。どれどれ、Amazonベストセラー1位の実力を確かめてみますかね。まずは編集長のGO羽鳥から食べていこう。

羽鳥「ンァァ、ンンン……こ、これは……」


羽鳥「これはぁ……って、あれっ?


羽鳥「なんていうかど真ん中の餃子ですね、ウン。美味しいですよ。どちらかといえばニラを使った匠の方がいいかな。ニラのパンチがしっかり効いている。あとニンニクもなかなかスゴいなぁ〜。どちらの餃子もストライクゾーンには入っているね。

ただ、ストライクはストライクでも球速は120キロくらいでコースも甘いイメージ。普通のフォームで普通に投げた感じで、手も足も出ないほど……悶絶するようなウマさとまではいかなかったかな。美味しいんだけどね。醤油で食べたいなっていう餃子だね」

次に私も食べてみる。ニンニクはキツめで、そこはかとなく塩っぱさもあるような気がして美味しい……のだが、羽鳥のジェットコースターみたいなリアクションに納得。口にした瞬間、バリッとした皮がテンションを上げるも餡に言葉を失うような追撃ポテンシャルはなかった。

野球で例えるならば、プロ選手ではあるもののオールスターゲームには出られない選手と言おうか。ましてやホームラン競争は夢のまた夢で、プロ中のプロの中に入ると分が悪いというのが率直な感想である。


・人気の理由も納得

つまりは「普通」という表現がしっくりくる餃子。とはいえ、スーパーで売ってる生餃子より断然ウマいから人気が出るのもうなずける側面もあった。こういうのもクセがないため食べやすく「万人受け」しそうな感じがしたのだ。

どちらかというと匠の方はニラでクセを出そうとしているが、それでも尖って自分の味を出そうとしている餃子と比べたら物足りなさを感じる。もうちょっと意外性を持って攻めていたら、もっと売れそう……なんて気がするのは求めすぎなのだろうか。


・安くて美味しい餃子を食べたい人向け

我々の結論としてギョーザカンプレミアは「圧倒的なコスパをウリにした餃子」である。なんてたってAmazonだから自宅まで届けてくれるし、それで1個あたり30円弱となると破格の値段だと言える。

安くて美味しい餃子を食べたい人は買い。ただ、コスパがよすぎて1回の注文で餃子が96個も届くので冷凍庫のスペースをしっかり確保してからポチるようにしよう。

参考リンク:Amazon
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.