
2022年9月15日から、幕張メッセにてスタートした「東京ゲームショウ2022」。15日はビジネスデーで、一般向けの公開は16日の14時以降から最終日の18日まで。
2019年を最後に、コロナ禍の影響でオンライン開催となっていたが、ついにリアル会場での開催が復活! 605の企業と団体が出展するぞ! さっそく初日に参加して全力で遊んできたので、会場の様子をお伝えするぞ!!
・一般のコスプレは無し
さて、当サイトにおける例年のTGSレポートでは、コスプレやコンパニオンさんの紹介が定番だった。しかし今年は一般向けのコスプレは無しでの開催。
というわけで、今年は会場の様子や注目タイトルの試遊レポートがメインだ! が、注目すべきビッグなタイトルが豊作なので、逆に良かったかもしれない。
・ゲーミングニトリ
気になるタイトルの紹介の前に、まずは会場の様子で興味深かった点を軽く触れていこう。まずはブース周辺が意外性でザワついていた「ニトリ」のブース。
いつの間にかゲーミング家具業界に参入していたらしい。完全にノーマークだったぜ……!
周辺では「マジで?」「ニトリ?」的な感じで、思わず足を止めてしまったと思しき人々が散見された。私のように今回初めて知ったという人がけっこういたと思われる。かなり意味のある出展だったのではなかろうか。
展示されているものをいくつか触れてみたが、良さそうな造りでデザインもしっかりゲーミングしているデスクやチェアなどのセットが、お手頃な値段だった。きっとお値段以上なのだろう。長期の使用レポが気になるところ。
・荒ぶるコエテク公式
そんなニトリのブースからほど遠くないところにあるのが、コーエーテクモゲームス(コエテク)のブース。出展タイトルは三国志をテーマにした「Wo Long: Fallen Dynasty」「信長の野望 覇道」、そして「ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~」。
「信長の野望」を除く2タイトルは試遊可能ということで注目度はもとより高いのだが、試遊と同じくらいに人々の意識をブースに集めていたのが、歴代ライザの等身大フィギュア。
色々とサイズがサイズだけに目立ちまくっており、記念撮影なり取材なりで人だかりが絶えない感じ。
これはおさえておかねばならぬと、私が3体をまとめて撮ったところで事は起きた。
スタッフのお兄さん「ぜひ後ろからも見てください!」
そうか。前から撮って満足していたが、フィギュアだしな。後ろも造りこまれているわけか。スタッフに言われるまま、撮影していた人々が続々と後ろに回り込む。あっ、ライザさんの背中、模様じゃなく開いてたんですね。
スタッフのお姉さん「もっとローアングルから撮っていいですよ!」
えっ? もっとローアングルから……? 思わず「オフィシャルにマジで良いんですか」と問い返すと「ぜひ! オフィシャルにおススメです!!」とグイグイくる。戸惑う民衆。
私としては、何であれオフィシャルのおススメは最優先で報じるしかない。つまり……こうです? 何をとは言いませんが、一応配慮しておきましたけれど……。
「もっといいですよ!!」
「恥を捨てて!! さあ!!!」
_人人人人人人人人人_
> ガッと寄って!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
……
……
……
……
本当に公式におススメされた写真です。昨今はメインキャラの等身大フィギュアを作って展示するメーカーも少なくないが、メインヒロインのフィギュアを背後から超ローアングルでえぐり込むように撮ることを推奨するのは強すぎる。
でもよく考えたら、いつの間にかきわどい衣装でビーチバレーするのがメインになった、「揺れ」に尋常じゃなく力を注いでいる格ゲーとか出してる会社だしな。あなたもぜひ、コエテクブースで公式推奨の写真を撮ってくれ!
・ライザのアトリエ3
そんなライザさんの新作だが、試遊が可能だ。
その辺のモンスターと2回戦っただけなのだが、バトルは圧倒的にスピーディになっていた。アクションゲームではないが、ボタンを押すテンポの良さはちょっとしたアクション。
と言っても、前作のフィーリングから違和感なく馴染める感じの変化だと思う。シリーズのファンのための、順当に進化した新作という感じ。
「鍵」が新しい重要な要素とのことなのだが、それについてはバトルで使ったら強いということくらいしか把握できなかった。
私のミスで、ウロついている間に試遊時間が終わってしまったのだ。フィールドが広く、探索するだけで楽しかったので良いかなって。
・バイオハザード ヴィレッジ
続いては、TGS2022で最も試遊の競争率が高いであろうタイトルの1つVR2版「バイオハザード ヴィレッジ」。
ハード単体での撮影は禁止だったのと、VRなためプレイ画面もお見せできないのだが、これはマジで凄かった。
ゲームの内容自体は「バイオハザード ヴィレッジ」そのままなのだが、それを、全身を使い、PS5の画質のVRでやる感じ。
キャラクターの右手の操作は右手のコントローラーで行い、左手の操作は左手で。例えば銃を装備して弾切れまで撃ち、リロードする場合
太もも付近に装備された銃を利き手で握り、相手に向けて引き金を引いて射撃
↓
弾が切れたら、銃を握った手でマガジンリリースにあたるボタンを押して空のマガジンを捨てる
↓
空いてる手で腰付近からマガジンを取って銃まで持っていき、装填
↓
銃のスライドを握ってコッキングすると、再度射撃可能に
という、ガチめな動作をちゃんと両手でやる感じ。ただ、マガジンは銃に近づけるだけで勝手に装填されるので、リアルにしすぎて難易度が上がらないよう工夫もされているのかもしれない。
片手で銃を握りつつ、もう片方の手でナイフを使うことも可能。近い敵をナイフで切りつけつつ、同時に遠い敵を銃で撃つとかもできる。また、ナイフは投げることもできる。戦闘時の柔軟性がヤバい。
ガチに体を動かすので、プレイする場合は円状に一定のスペースを確保する必要がありそう。試遊ブースも丸く囲われた範囲で立って行う感じだった。
プレイ中は主人公の手と自分の手が完全にリンクして動くので、ウィンターズ(主人公)の手が自分の手のように思えてくるのだが、その点でも「ヴィレッジ」とVRの相性はいいように感じた。
例えばドミトレスク夫人に手から血を吸われるシーン。”ウィンターズの手 = 自分の手” な感覚なので、生々しさが尋常じゃない。
そこから手をフックで吊るされ、肉を裂いて落下するまでの流れも、精神にクルものがある。他にもウィンターズは左手を一部噛みちぎられたり、右手を切り落とされたりしたと思うが、これ等の手にダメージを負うシーンのフィードバックがVR2版はヤバいことになってそう。
手にばかり注目したが、あらゆる面でリアルさが増しまくっているので、ショッキングなシーンの精神への影響は総じて強力になっていると思われる。本当に耐えられない人がそれなりに出そう。
しかし、人によっては最も快適なプレイフィールを得られるとも思う。個人的には、過去イチで極まっているバイオ体験だった。
この試遊はマジで最高なので、行くなら整理券のゲットに全力を投じて欲しいところ。ビジネスデーでも競争率はぶっちぎっていたので、かなり大変だとは思うけれども。
・クライシスコア FF7R
続いてはスクエニブースの目玉「クライシスコア FF7R」の試遊だ。こちらも常に混み続けているスポット。
待ち時間が凄いことになるのは不可避だが、待てばプレイできる(整理券式のバイオやモンハンは、券をゲットできなければキャンセル待ちに賭けるしかない)ので間口は広い。
ビジュアルはFF7Rと同等のクオリティ。戦闘もFF7Rみたいなテンポの良さに変化していた。
PSP版だと “コマンドを入力 → ザックスがアクション” という感じで微妙にタイムラグがあったが、今作は普通のアクションゲームのようにサクサク動く(魔法の詠唱時間等はある)。
また、戦闘中に画面左上あたりで勝手に回るスロット(デジタル・マインド・ウェーブ)は残っていた。クライシスコアが初めての人は、試遊だけだと意味不明かもしれない。
勝手に運任せで回るスロットなので、放っておけばいい。PSP版と同じままなら、そのうち装備するマテリアで特定の目を出やすくすることができ、戦闘に深みが生じる。
試遊では簡単なチュートリアル的役割の戦闘がいくつかと、幼いユフィとの遭遇を経て、〆にイフリートと戦う流れ。私はイフリートを半分ほど削ったところで時間切れとなってしまった。
倒したらイベントシーンに突入して、ただの頼れるイケメン上司だった頃のセフィロスが出てくるはず。試遊する方は頑張ってくれ。
スクエニブースでは他にも「ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター」や「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」「ヴァルキリーエリュシオン」「FORSPOKEN」の試遊があるぞ!
他にも会場では「魔界戦記ディスガイア7」や「ソニックフロンティア」など、マジで試してみたいタイトルが豊作すぎて、どうやっても1日では回り切れない。リアル開催だからこそのぜいたくな悩みだ。皆さんも3日間存分に楽しんでくれ。
参考リンク:東京ゲームショウ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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江川資具
















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