
誰もが1度は耳にしたことのあるお経といえば「般若心経」。葬儀や法事のときにお坊さんから聴いたり、自身で経文を音読したこともあるのではないだろうか。
ここだけの話、般若心経は食べることができるらしい。どうやら群馬県では麺に経文を書き込み、うどんとして販売しているようなのだ。
さすがは摩訶不思議の地、グンマーである。奇想天外なアイデアをよく思いつく。般若心経を書き写したうどんか……。食べたら煩悩が吹き飛んじゃったりして……。よーし、さっそく手に入れてみようじゃないか!
・写経うどんをゲット
というわけで、やってきたのが群馬県太田市にある和食処「新田乃庄 寒山亭(にったのしょう かんざんてい)」。ここで般若心経のうどんをゲットできるようだ。……なんとまあ立派なお屋敷。
店内では群馬県のさまざまな郷土料理を味わえるとのこと。しかし、目的のうどんは販売専用品らしく、その場でいただくことはできないようだ。ん〜残念、古風で上品な店の内装を眺めながら食べてみたかったな。
店頭の土産コーナーにて、噂の般若心経のうどん『法燈(ほうとう)』を購入。3食入りで税込1620円だった。1食540円か……だしつゆも入っているみたいだが、ちと高い気もする。まあ、ふつうのうどんとは違うだろうし、それくらいの値段はするか。それでは、自宅に戻って調理してみよう。
・開封の儀
パッケージの雰囲気は思っていたよりお堅い感じでシンプル。「般若心経」という文字もなければ、それっぽい絵柄もない。一目見ただけで、この中に写経うどんが入っているとは想像できないだろう。ゆえに、サプライズの手土産にもピッタリかもしれない。いざ開封してみると……
おぉ……これが写経うどん! 幅の広い麺に経文がビッシリと書き写されていて圧巻。……これを茹でて食べるのか。なんだか恐縮してしまうな。ちなみに、1袋1人前らしい。
並べるとこんな感じで経典っぽい。
どうやら茹でる前に般若心経を読みあげて、意味も確認していく手順があるようだ。ふふ……いいね、雰囲気が出てきてちょっとワクワクするじゃないか。ふりがな付きの全文や現代語訳の案内書が同梱されているぞ。ふむふむ……うん、ちょっぴりムズいな! とりあえず茹で始めよう!
丁寧な作り方のガイドも付いていて便利。野菜や肉なども入れるようだが、今回は具なしで調理していく。
・調理開始
ではでは……
適量の水を鍋に加え、沸騰したら……
麺をそのまま投入! 下茹での必要なし!
……あぁ、霊験あらたかな般若心経がグツグツと煮立っている。なんだかバチ当たりなことをしているような気が……。せっかくだから、茹であがるまでお経を唱えてみるとしよう。……はんにゃ〜は〜ら〜み〜た〜……ふぅ、息つぎが大変だぜ。
約10分後……
そろそろいい感じかな。ここで付属のだしつゆを入れて、ひと煮立ちさせる。……麺の文字、消えていないだろうか。あとは丼ぶりに移して……
できあがりィ!
・写経うどんこと『法燈』を実食
こ、これが完成した写経うどんか! 具なしとはいえ、幅が広がりパワーアップした麺と消えずに残った般若心経の姿は迫力満点! 醤油風味の特製だしつゆの香りが食欲をそそる……。さっそく味のチェックだ!
……おっ!
モッチモチだ!
ほどよい弾力と粘り気があって、噛みごたえバッチリ! ツルッとした喉ごしも気持ちいい。汁にはとろみがあり、幅広い麺によく絡んでウマい!
この食感と麺の形……なんとなく山梨名物の「ほうとう」に似ているような気がする。たしか、あっちは味噌ベースだったっけ。こっちの醤油ベースと食べ比べしてみるのも、おもしろそうだ。
でもまあ、ビジュアルでいったらグンマーの写経うどんが圧勝かもしれないな。般若心経を口の中に入れていく様は摩訶不思議!!
写経うどんこと『法燈』は、味もさることながら、作る過程も楽しめる逸品だ。般若心経の意味を確認したり、実際に唱えてから作り始めたり、それらの手順が実に興味深い。ご利益があるかは分からないが、勉強になるし、なによりウマい。
どうやら通信販売でもゲットできるようなので、もし気になったら試してみるのも一興だぞ!
参考リンク:新田乃庄 【公式ホームページ】
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
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古沢崇道













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