近年、やたらとラインナップが充実してきた『シャウエッセン』シリーズ。長いの、小さいの、辛いの、チーズ入りのヤツなどなど、様々なバリエーションが販売されている。似たようなウインナーが安く売ってるけど、やっぱシャウエッセンを選んじゃうよね〜!

そんなシャウエッセンシリーズに今回、新たに仲間入りしたのが『シャウスライス』という商品だ。「シャウエッセンのお肉で作ったあらびきポークスライス」という触れ込みだが、問題はシャウエッセン最大のウリともいえる “アレ” が無くなっていること。 “アレ” 無しで本当に大丈夫なのか……?

・パリッとしたアレ

『シャウスライス』のこの日の価格は税込413円(224グラム入り)。普通のシャウエッセン(254グラム)が平均4〜500円で売られていることを考えると、だいたい同価格と考えていいだろう。

シャウスライスはその名の通り、スライスハム状に加工されたシャウエッセン。保存に便利なシール式「あけしめ口」を開くと……



おっ、確かにシャウエッセンっぽい! シャウエッセンっぽいが、しかし……


シャウエッセンといえば「パリッ!!」とした皮が一番のウリあることは周知の事実。シャウスライスは形状上 “皮を捨てる決断” をせざるを得なかった商品なのだ。「パリッ!!」の無いシャウエッセンなんて想像もつかないが、一体どうなっちゃっているというのだろう?

ただしシャウスライスに勝算がないかというと、そんなこともないぞ。例えば朝食で目玉焼きを作る場面だ。

フライパンの空いたスペースを活用してシャウエッセンを焼くのが、忙しい朝のセオリー。

しかし目玉焼きがいい感じに焼けた頃……

シャウエッセンはまだ “全然焼きが足りない状態” の場合が多い。

シャウエッセンは焦げる寸前までカリカリに加熱し、皮が自発的に「ブリッ」と裂けたくらいの状態が最も美味だ(異論は認めない)。焦がさずその状態まで持っていくには少し時間と手間がかかる……というのが、欠点っちゃ欠点なのである。


・シャウスライスのポテンシャル

その点、シャウスライスの強みは『ハムエッグ』として卵と一体化が可能なところ。

フライパンに並べてみると、一瞬でジュワッと油が染み出してきた。「油を使う必要がない」という点もかなりポイント高めと言えるだろう。


卵を投入すると……これ完全にハムエッグだな。



ちょっと焦げすぎてしまった気もするが、果たして…………?


ウッ!!!!



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> シャウエッセンよりうまい <
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・シャウエッセンよりうまい

ちょっとマジで予想していなかった事態なのだが……個人的に今回のシャウスライス、シャウエッセンより好みだった。

食感の部分で不利かと思われていたシャウスライス、実際は焦げ目が超イイ感じに「カリッ!!」としており、シャウエッセンの「パリッ!!」に勝るとも劣らぬ歯ごたえ。しかも表面積が広いため、シャウエッセンのうまみが舌全体へダイレクトに伝わってくる。

「ジューシーさ」や「肉々しさ」よりは「食感の楽しさ」「さっぱり感」を求める私にとって、シャウスライスは思わぬ掘り出し物だった。もちろん好みの違いはあろうが、同じシャウエッセンとあなどっては絶対にいけない。

ちなみに……私がハムエッグで最もおいしいと感じる部分は “ハムの味が染み込んだ白身” なのだが、やはりシャウエッセンの染み込み力はハンパじゃないぞ。まさに「ハムエッグ界の黒船襲来」とも呼ぶべきシャウスライスの出現。見つけたら絶対に一度は購入すべき!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.