この連載を始めてから、乾そばのパッケージの裏面を見る癖(くせ)がついた。メーカーを確認したいのである。意外と「これも●●●●なのか!」みたいに、商品は違えど同じメーカーが作っていることが多いのが乾そば業界。
その中にあって、「株式会社 自然芋そば」という社名は初見だった。場所も新潟、連載初。期待に胸躍(おど)る商品名は『越後伝統へぎそば 自慢ののどごし』。価格は3束入りで税込354円なので、1人前118円だーっ!
ちなみに “へぎそば” について知らない人のためにパケ裏に書いてあることを引用すると──「へぎそばとは、新潟県中越地方(小千谷)で布海苔(ふのり)を使って打たれたそばがへぎという器に一口ずつ手振りにして盛ってあるそば」のことを言う。それではさっそく……
デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……
4分〜5分茹でたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
これ美味いな。最初つゆなしで食べた時は「ン?」となったが、つゆありで食べるとポテンシャル大爆発! つゆという衣をまとってのどごしよく喉の奥を駆け抜けていく。気持ちいい……! “蕎麦蕎麦していない蕎麦” が好きな人(更科寄り)なら、これアリかもしれませぬ。
「家そば」か「外そば」かで言えば、つゆありなら外。つゆなしなら家。つまるところ、つゆが活きる “ツユイキ” の蕎麦だ。冷か温なら冷のほうが美味いだろうねえこれは。いろんなつゆで試してみたい。ごちそうさまでした!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
★現在までのベスト5★
【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』
【第4位】柄木田製粉『信州 七割更科そば』
【第5位】本田商店『出雲そば』
【惜しくも選外になった蕎麦たち】
〜松〜
■ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
■滝沢食品『滝沢更科 十割そば』
〜竹〜
■紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
■小川製麺所『山形のとびきりそば』
■山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
■岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
■大西製粉『風穴そば』
■サラヤ『寒河江 全線 太郎兵衛そば』
■はくばく(霧しな)『そば湯まで美味しい蕎麦 黒』
〜梅〜
■おびなた『蕎麦通の更科八割』
■おびなた『戸隠そば』
■高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
■信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
■住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
■7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
■信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』
■信州ほしの『信州そば SOBA』
■山本かじの『十割そば本舗 伝統の二八そば』
■自然芋そば『越後伝統へぎそば 自慢ののどごし』