国民的な人気漫画・アニメ作品『ドラゴンボール』を見たことがある人なら、1度は夢見たはず。舞空術みたいなので空を飛んでみたいと思うよな! な!
私(佐藤)も飛んでみたいって長年思っていたんだけど、エンジン付きのブロワー(送風機)を使ったら、飛べる気がするんだよね。
……てことで実際に挑んでみたら、飛んだッ!!
・強力ブロワーで飛ぶ!
お~~~い!
ワッセワッセ!
俺だよ、俺~!
俺様だ!
ベジータだよッ!!
あひるねこ「いや、あんた佐藤でしょ。何なんすか?」
佐藤「飛ぶぞ、ブロワーで飛ぶぞ!」
佐藤「おい、貴様。ブロワーで飛ぶんだ、飛ぶんだよ!」
あひるねこ「すみません。もう少し前置きとか挨拶みたいなもんはないんすか? この記事」
佐藤「ない! そういう写真を撮り忘れたからいきなり本題だ。貴様、飛ぶから手伝え」
あひるねこ「え? イヤです。面倒くさそうだし」
佐藤「断るな、手伝え。話が前に進まないだろ。やるぞ」
佐藤「では飛び方を説明します。まず、ワイヤー入りのふわふわスカートと小さい脚立を用意します」
あひるねこ「どうせ誰もマネしないんだから、詳しくやり方を説明しても意味ないでしょ」
佐藤「スカートをはきます」
佐藤「あれ? これ上手く締まらないな。なんでだ?」
あひるねこ「まだっすか?」
佐藤「貴様、黙って見てろ。おかしいな、なんで締まらないんだ……」
あひるねこ「まだっすか? たかがスカートをはくくらいで、なんでそんなに時間かかるんすか?」
佐藤「せっかちなヤツだな。せっかちジジイって言われるぞ」
あひるねこ「ジジイはあんただよ」
佐藤「ジャジャーン! はけました~!!」
佐藤「イエイ!」
佐藤「よし、貴様。ブロワを持ってこっちへ来い」
あひるねこ「それが人に物を頼む態度か」
佐藤「脚立に乗りま~す」
佐藤「貴様、ブロワーのエンジンをかけろ」
あひるねこ「だからその頼み方は何なんだ」
佐藤「よし、エンジンかかったな。こっちへ来い」
あひるねこ「イヤです。そっちには行きません」
佐藤「まあ、どこでもいい。ブロワーでスカートの中に風を送るんだ。これで飛ぶぞ」
あひるねこ「飛べるわけないでしょ。こんなガバガバのスカートで」
佐藤「甘いな。見立てが甘い。だから貴様は普段から甘いって言われるんだ」
あひるねこ「イチイチひと言多いな」
あひるねこ「こうっすか?」
佐藤「いいぞ。それでエンジン全開だ!」
佐藤「ハウッ!」
佐藤「イイ! めっちゃイイ!!」
あひるねこ「こうっすか?」
佐藤「ああ~、イイ!! いいぞ。イイ! イイ!!」
佐藤「めっちゃイイ!」
あひるねこ「もう少し奥の方に……」
佐藤「はわぁあああああああああ!」
佐藤「くわぁあああああああああああああ、マジかよマジかよマジかよ!」
佐藤「かかかかかかかかああああああああああ!!!!」
佐藤「あれえええええええええええええええええええええ!」
佐藤「まあああぁああああまぁあああああまぁあああああああああ!」
佐藤「ぴゃあああああああああああぁぁあああああああああああ!」
佐藤「ららららららぁあああああああああイイイイイイイイイ!!!!」
佐藤「OKOK! もう大丈夫。だいぶ高さが出た」
あひるねこ「もういいっすよね。え!? まさか……」
あひるねこ「え? またこのパターン? ナゾのブチギレ? 今日はナニに切れてんすか?」
佐藤「話の流れを切り替えるのは、とりあえずキレるしかねえんだよ。ほかにどうしろっつうんだ、コラ!」
佐藤「とりあえず貴様もやれ。スカートはけ」
あひるねこ「しょうがないっすね。ってか、たかがケツに風を当てたくらいでそんなに気持ち良いわけないでしょ。佐藤さんは大げさなんですよ。なんでも」
佐藤「いいからやれ。脚立に乗れ」
あひるねこ「はいはい」
佐藤「よし、いくぞ!」
あひるねこ「そんなに気持ちイイわけ……」
佐藤「どや?」
あひるねこ「ハワッ!!」
あひるねこ「あららららららららら!」
佐藤「どや?」
あひるねこ「ヤバいヤバいヤバい!!」
あひるねこ「やべえええええええええええええええええ!」
あひるねこ「あべえええええええええええええええええええええ!!」
あひるねこ「ばべええええええええええええええええええええええ!!!!」
あひるねこ「オカアチャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
佐藤「飛ぶな?」
あひるねこ「飛んだ」
~~~ 完 ~~~
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24