売れている物がまったくわからず、ジェネレーションギャップを感じまくったZ世代向けのドン・キホーテ「#キラキラドンキ」。
実はこの店限定で、できたての「映えスイーツ」を売っている。あのドン・キホーテが……ついにスイーツにまで手を出した!? これはなかなかの事件である。
もしやスイーツもとんでもないものが出てくるのではなかろうかと不安になったが……意外や意外、懐かしい気持ちになったのである。
・スイーツが食べられるドンキ
2022年5月3日にお台場の「ダイバーシティ東京」2階にオープンした「#キラキラドンキ」。10~20代のスタッフの意見を取り入れ、SNSで話題のアイテムを集めたZ世代向けの新業態だ。
ここでは、店内の一角にできたてスイーツやドリンクを販売するコーナーがあるのだ!
販売されているのは、ワッフルを使ったスイーツやオリジナルドリンクなど。メニュー表を見ると……思いのほか普通におしゃれな雰囲気だった。価格は350円から1200円ほどで食券式。
せっかくなので「迷ったらコレ」と書かれた「ドンペンデラックス」(1200円)というホイップワッフルと「ドンペンブルー」(600円)というドリンクを買ってみた。ドンキのイメージキャラ、ドンペンの名前を冠しているってことは期待できるぞ……!
注文後、店員さんがひとつひとつ丁寧に作ってくれるので、店内を見ながら出来上がりを待つ。デコレーションが多いので作るのがけっこう大変そうだ。
・箱がでかい!
10分ほどしてから出来上がったスイーツを渡された。店内の一角で作っているものだし、ケーキ皿に載って渡されるくらいのサイズだろうと思いきや……。誕生日ケーキみたいな大きな箱を渡された!!
店内にイートインスペースがないのだが、すぐ隣のフードコートエリアで食べられるのでご安心を。
ドキドキしながら箱を開けると……。
予想以上にでかい!
直径15cmほどで、2〜3人でシェアできそうなサイズ感だ。甘いものは大好きだが、昭和生まれのアラフォーにはこのボリュームはきついだろう。
できればブラックコーヒーでいただきたいところだが、注文したのはキラキラの青いジュース……。正直「とんでもない組み合わせで頼んでしまった」と思った。
・お誕生日会みたいなワッフル
「ドンペンスペシャル」はワッフルのうえに、クリームとフルーツがこんもりと盛られ、チョコソースにいちごソースまでかけられている
トッピングされているのは、ホイップクリームにカスタードクリーム、いちごにバナナにマンゴー、チョコソース、いちごソース、そしてストロベリーシュガー。この組み合わせ小学生とか中学生女子が考える「最高のデザート」みたいだなあ。子供の頃にお呼ばれした誕生日パーティーを思い出して、懐かしい気持ちになってきた。Z世代向けのはずなのに、心が完全に小学生女子になってしまったわ。
覚悟をしながらワッフルをひとくち食べてみると……。意外と軽い!? 生地自体の甘さはそこまでなく、ホイップクリームとカスタードも軽め。そこにフルーツの酸味がアクセントになっている。甘いっちゃ甘いのだが、想像していたようなベタベタした甘さではなかった。
・ドリンクも甘くない!
いっぽう、「ドンペンブルー」というドリンクも意外性にあふれていた。
ドンキのイメージキャラ・ドンペンくんをイメージしたブルーのゼリーと細かく刻んだ赤や黄色のフルーツが入ったソーダなのだが、映えな見た目に反して酸味が強いサッパリした味で、ほとんど甘さが無いのである。なんでも、韓国のフルーツ酢「美酢(ミチョ)」を使っているらしい。
お祭りのブルーハワイのかき氷みたいな甘い味を想像していたのでかなり意外だった。ていうか、途中でむしろ勢いよく吸いすぎて酢でむせてしまった……。
・意外なバランスのZ世代向けスイーツ
気づけばどちらも完食。
めちゃめちゃ甘そうに見えてそこまで甘くなかった「#キラキラドンキ」のスイーツ&ドリンク。そういえばZ世代の若者は、SDGsへの関心もあって、環境への意識が高いらしい。
独特な見た目と味のバランスに「写真映えするように盛りたいけど、ちゃんと美味しく残さず食べたい」的なZ世代の意識が見えるような気がしたぞ……!
参考リンク:キラキラドンキ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
▼「ドンペンブルー」は下から見るとドンキの水槽にも似てる