2021年9月2日からはま寿司にて「中とろ祭」が始まった。フェア名的に一番の目玉は税込み110円の「中とろ」なのだと思われる。しかし、他に最強のメニューが隠れている可能性は常に存在する。

今回もその辺りを探るべく、フェア対象な期間限定の寿司をほぼ全種類食べてみた。その結果明らかになった、筆者的に本フェアで絶対に食べるべきだと感じた一押しの精鋭たちを紹介するぞ!

・15種類

今回オーダーしたのは、公式HPの期間限定メニュー一覧に掲載されていたもののうち、前回のフェアとは被っていない、魚介類を使用した寿司ネタ(1種類を除く。理由は後述)だ! 数にして15種類。なお、店舗によっては産地や商品内容が異なる場合もあるそう。


まずは目玉と思しき「中とろ」をレビューしていこう。店内に貼られているポップだと「中とろ」が税込み110円であることが宣伝されている。

それだけだと思っていたら、メニューには「中とろ」の他に、「炙り中とろ」、「中とろ(粗切り本わさび)」もあり、全て同じ値段。

また、件のポップやHPだと110円だが、筆者来店時は「平日90円(税込99円)キャンペーン」の対象だからか、税込み99円だった。これはお得感が強い。ちなみにキャンペーン未実施店舗はこちら


ということで3種の「中とろ」シリーズを食べてみたが、個人的により強くお勧めしたいと感じたのは「炙り中とろ」だ。


理由はこうだ。まず、「中とろ」が1皿110円(あるいは99円)というのはコスパが良い。ゆえに、多くの人が複数皿食べるのではないだろうか。

「中とろ」は脂が程よく乗っているのが強みだ。だが、たくさん食べようとすると、その脂が少しずつクドくなってくる……というのはあると思う。

この機に「中とろ」をより多く堪能するには、炙られて香ばしさが付与され、やや脂が抜けた「炙り」の方が有利だと思うのだ。しっかりと生の部分もあるので、生ならではの良さも味わえる。

マグロの脂なら無限にイケるぜ! という方は、もちろんノーマルか、「中とろ(粗切り本わさび)」を楽しんで欲しい。


・ぶっちぎりのコスパとウマさ

さて、「中とろ」のウマさとコスパの良さは間違いないのだが、今回のフェアにおいて真にお勧めしたい寿司は3種類ほど他にある。

その中でウマさとコスパが共にヤバいのが「大切りかつお」だ。ポップだと「中とろ」の真横に掲載されており、税込み110円となっている。


他とのサイズ差がわかりやすいカットがこちら。このデカさで、1皿に2貫乗って110円はそこそこヤバい。そしてこれも平日キャンペーンだからか99円となっており、ヤバさがぶっちぎっていた。


横幅だけでなく、厚みもある。デカさゆえに、炙られた皮の香ばしさと赤身のウマさがよく感じられて最高だ! 生姜が添えられているのも嬉しい。

メニューによればテイクアウトも可能なので、プライベートだったらこれだけ10個くらいオーダーして、家で酒と共にキメていたに違いない。


・可変式のウマさ

続いてのお勧めは「炙りのどぐろ」だ! お値段は税込み165円で、1皿に2貫提供される。コスト面では「中とろ」や「大切りかつお」に劣る。しかし普通に考えてノドグロが1皿2貫で165円は安いと思う。


これにはレモンが添えられているのだが、まず1貫はレモンを抜きで食べるのがイイと思う。炙られた皮の香ばしさがよく感じられ、そしてコリコリ感がたまらない。その後からくる、嫌味のない美味い脂も最高だ! 

そして次にレモンを添えて食べる。脂のこってり感がレモン汁で緩和される。そして爽やかな酸味がプラスされ、全く違った味わいになる

また、レモンを抜いて醤油もつけず、テーブルの藻塩で食べてもウマい。可変式のウマさ。追加オーダー待ったなしだろう。


・勝ち確

そしてイチオシ3品目は「金目鯛のてんぷら握り」だ! お値段はノドグロと同じく税込み165円。


はま寿司の天ぷらは揚げたてが送られてくるため、常にアツアツでホックホク。その点についてはいつも通り。そして今回揚げられたのは、みんな大好き金目鯛。

金目鯛の天ぷらなんで、何をどうしても美味いに決まってますわ! 勝ちですわ! 藻塩をかけたら手が止まりませんわ! という感じ。これは藻塩一択だと思う。

デフォルトの仕様と素材で勝ちが確定しているものが、順当に勝っていた。ところで、今回筆者がオーダーしたものには偶然ヒレがついていた。

このメニューは過去にも出ていたことがあるが、ヒレ付きを引いたのは初めてだ。揚げた魚のヒレはウマい。試しに2皿目を頼んでみたら、そちらにヒレは無かった。ヒレ付きがきたらラッキーだと思う。


・その他

ということで、筆者が特におススメしたい3品は以上だ。が、もちろん他のメニューもそれぞれに良さがあった。簡単に紹介して終わろうと思う。まずは「赤にし貝(税込み110円)」。


アカニシという表記の方がよく見る気がする。潮干狩り中に少しデカい巻貝が出てきて、よく見るとアカニシだった……的な感じで出会うことがある。キッズはこいつの貝殻がセミの抜け殻と同じくらい好き。

アサリを食べるので食害が問題視されたりするが、アカニシ自体も美味い。潮干狩りの主役なアサリよりも美味いかもしれない。ほどよいコリコリ感とクセの無い味だ。

食べたら貝とは違うフレーバーを感じたので分解してみると、シャリとの間に海苔が挟まっていた。これはテクい。貝だけよりも美味くなっていると思う。


こちらは「紅鮭すじこ(税込み165円)」。ビジュアルの美しさならぶっちぎっていると思う。しかし、味が濃いので好みが分かれそう。好きな人は好き。辛口の日本酒と合いそう。


黒あわびシリーズ3種も中々だった。アワビの硬めなコリコリ感が好きな方にとってはたまらないだろう。ただしお値段は税込み308円とコスパが微妙。まあ、アワビ自体がお高いので仕方がない。

ノーマル、炙り、漬け があるが、個人的に炙りはレモンが強く出ていて、アワビの ほのかな香りが弱まってしまう感。ノーマルか 漬け があわびらしさを感じやすいように思う。


やや異色なクリームチーズ系3種。まぐろ、サーモン、エビにクリームチーズが乗っており、それぞれ税込み165円。それなりに美味しい。シーフード系サラダのクリームチーズ添えみたいな感じ。そういうのが好きな方はどうぞ。


最後は「ピリ辛!タコライスつつみ(税込み110円)」。冒頭で記した条件に該当しない唯一のメニュー。順番に片っ端からオーダーしていたら、流れでミスって入れてしまったというオチ。


せっかくなのでレビューしよう。学生の頃に家で適当に作ったタコライスの味を思い出した。ジャンクな感じがあって美味い。しかし、食べる優先順位は低いと思う。同じ値段で「大切りかつお」があるので。興味があればどうぞ。

参考リンク:はま寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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