はま寿司による巧妙な罠だった可能性。2022年1月27日から始まった、「旨ねた100円祭り」の話だ。通常価格が税込み165円な人気の3品が、週替わりで税込み110円になるというフェア。

2月2日までの第1弾では「厳選まぐろ中とろ」が税込み110円になっており、中とろのボーナスタイム状態! コスパ良くお腹いっぱい食べるチャンス……と思いきや、フェアと同時に投入された ある超高級魚がリーサルウェポンすぎるのだ。こんなの出されたら、どうしても食べてしまうやろ!

・活〆アラクエ

それが「四国・九州産活〆アラクエ」だ。お値段は1皿1貫で税込み308円。


308円とか高! 解散解散!! っとなったあなた、ちょっと待って欲しい。中とろ3皿分に匹敵するクオリティを持つと言っても過言ではないほど、激ウマな魚なのだ


・アラクエとは

まずはアラクエという魚について簡単に説明しよう。端的に言えば、こいつはクエとアラという激ウマな超高級魚同士を交配させたものだ。クエの地方名に「アラ」があるため混同されがちだが、別の魚である。

ともに1メートルを超えるほどにまで成長する大型の魚で、漁獲量が少なく天然物は超高額になりがち。特にクエは供給を増やすため、色々な所で養殖や交配の研究がなされてきた。

交配させるメリットは色々とあるが、今回その辺はいいだろう。元からレジェンド級にウマい超高級魚と超高級魚のハイブリッドなだけあって、アラクエも天然物のクエやアラほどではないにしろ超高級。そして激ウマなのだ。


・止まらねぇ

コイツが全国チェーンの回転寿司屋に出てきたとなっては、もはや他は全て些事。なかなか無いことだと思うので、最優先で食うしかないのである。ということで最速でオーダー。


食べてみると、コリッコリのプリプリで、めちゃくちゃクエっぽい。アラは食べたことが無いのでわからないが、きっとクエに似ているのだろう。身の仄(ほの)かな甘みがたまらねぇ! 今回は炙りVerもあるので、そちらもオーダー。


炙られたことで、特有の香ばしさが良いアクセントに。脂のうま味がより引き立っている。コリコリ感は維持されていて、こちらもメチャクチャ美味い。どちらが良いかなど到底決められない。どっちもマストだ

これまではま寿司で食った寿司の中で、一番美味いかもしれない。1皿いったらもう1皿食べずにはいられない。100円祭りで高コスパに食べに来たと思っていたら、1貫で300円もする高額皿を連チャン不可避だった。クソッ、100円祭りに釣られてきたらこのザマだ! しかし後悔は無い。アラクエが美味すぎる

こちら、数量限定ということなので、いつ終わってもおかしくは無いだろう。1皿税込み308円は確かに回転寿司としてはお高めだが、こいつの美味さは別格だ。是非ともこの機を逃さず食べてみてくれ! しかし回転寿司でこんな魚が食べられるなんて、いい時代になったものだ。

執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼もちろん他も食べてはみた。が、アラクエが圧倒的ウマさで全てを持っていってしまった。


▼中とろでは安定のノーマル。


▼中とろレアステーキ


▼中とろ炙り


▼中とろ(粗切り本わさび)


▼「大粒!青森県産蒸しほたて」。


▼蒸しほたて 焦がし醤油


▼蒸しほたて 炙り塩レモン。蒸しホタテシリーズではこれが一番おススメしたい。余分な水分が抜けて身がしまり、塩とレモンが風味にメリハリをもたらしていてマジで美味い。


▼あわび


▼赤貝


▼貝づくし(あわび・赤貝・たいら貝・殻付きあわび) 税込み638円。あわびと赤貝は単品と同じ。たいら貝にどこまで価値を見出すかだと思う。これらの貝の中では最もクセが無く食べやすい貝。