誰もがちょっぴりは憧れる超1流ファッションブランド。中でも『シャネル(CHANEL)』は “キング・オブ・ブランド” の座に最も近い存在ではないだろうか? 数あるファッションブランドの中でも、シャネルはひと際 気高い印象がある。

そのシャネルで1番安いものを購入しようとしたところ……漏らした。大人なのでさすがに実際に漏らしてはいないが、心の中は汗と涙でグシャグシャになっていた。なぜならシャネルでは1番安い商品さえ「2万7500円」もしたからだ。

・過去最高額、シャネル

いくら超1流ブランドとはいえ、最も安い商品なら我々庶民でもワンチャンあるハズ。そこを確かめるのがこの企画「超1流ブランドで最安値の商品を買う」である。実際にこれまで「ヴィトン」や「プラダ」では、1万円以内の商品を発見できた。

だがしかし、一口にブランドと言っても価格帯は様々で「グッチ」では文房具の付箋が2万4200円だったから驚くしかない。そしてそのグッチをも凌ぐ2万7500円だったのが『シャネル』である。

さて、シャネルは1909年にココ・シャネルさんという女性が立ち上げたブランドで、当時は女性用の帽子店だったそう。その後、低迷期や復興期を経て、現在はフランス人の大富豪・ヴェルテメール兄弟が共同所有している……と、Wikipediaに書いてあった。

・桁が違う

で、今回は銀座のシャネルに足を運んだのだが、マンマークで接客してくれた女性の店員さんによれば、比較的リーズナブルな「スカーフ」ですら3万円を超えるとのこと。またガツンとシャネルのロゴが付いた「ヘアゴム」も5万円以上した。け、桁がちげぇ……!

理由は「シャネルは手作りが基本のため」と言っていたが、ちょっと想像を超えていた。それでも店員さんに色々と探してもらった結果、シャネルで最も安かったのは……


香水(2万7500円)であった。


こちらの香水は「ガーデニア」と呼ばれる種類で、容量は75ml入りの小サイズ。通常サイズは200ml入りで5万600円もする超ハイスペックな香水である。というか、このサイズで2万7500円って……どんだけいいニオイがするんだよ……!

・どんなニオイなのか?

で、実際のところ「ガーデニア」は……確かにいいニオイである。やわらかいというか、さわやかというか……何人かに香りを確認してもらったところ「高級デパートの化粧品売り場のニオイ」ということで落ち着いた。この手のボキャブラリーが貧相で本当にスマン。

個人的に香水をつける習慣はないものの、香りに嫌味はなくむしろ “爽やかな男感” を演出できるかもしれない。また「俺は2万7500円もするシャネルの香水を付けている」という事実が、内面から自信を引き出す可能性も大だ。

余談ではあるが、シャネルでの会計を現金で済ませたのだが、おつりの1000円札が「バッキバキのピン札」だったことは非常に印象的であった。なんなら武器になりそうなほどエッジが効いたピン札──。こんなところでも「さすがシャネル……!」と いたく感動した次第だ。

というわけで、シャネルの凄まじさを思い知らされた今回の検証。いいか、1番安くて2万7500円、ヘアゴムでも5万オーバーだぞ? やはりシャネルは “キング・オブ・ブランド” なので、慣れていない方は色んな意味で漏らさないようご注意いただきたい。

参考リンク:シャネル公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.