多くの人が1度は憧れたことがあるであろう、超1流ファッションブランド。ブランド品には全く興味が無い人でさえも「シャネル」「エルメス」「グッチ」……などを “ブランド” として認識しているハズ。問題は「超1流ブランドは滅法お高い」ということである。

ただし、超1流ブランドでも最安値の商品なら、私(P.K.サンジュン)のようなド庶民でも手が届くのでは? そこで始まったのがこの企画『超1流ブランドで最安値の商品を買う』である。第2回はイタリアの超1流ファッションブランド「プラダ(PRADA)」が登場だ。

・イタリア発祥の超1流ファッションブランド

逆三角形の “あのロゴ” でお馴染みのプラダ。最近44歳になった私と同世代の方は「プラダは昔めっちゃ流行ってたなぁ」という記憶があるに違いない。それこそ安室ちゃんブームと同時期の1990年代後半、街中の女の子がプラダのミニリュックを背負っていたものだ。

そのプラダは1913年にマリオ・プラダとマルティーノ・プラダの “プラダ兄弟” が設立したという。その後なんやかんやあり、長い低迷期を脱したのはマリオの孫娘、ミウッチャ・プラダがオーナー兼デザイナーに就任してからだと、Wikipediaに書いてあった。


ちなみに、プラダが展開するレディースブランド「MIU MIU(ミュウミュウ)」は、ミウッチャ・プラダの幼少時代からのニックネームが語源らしい。まあ、MIU MIUがプラダの関連ブランドだったって、たったいま知ったんですけどね。

・ド庶民ゆえに

で、今回は銀座のプラダにて「最安値の商品」を探してみることに。どこを見渡してもとりあえずブランドショップが目に飛び込んでくる銀座においても、やはりプラダは存在感がある。小心者の私としては、入店するだけでガクブルものの緊張感だ。

これはプラダに限ったことではないが、わざわざドアを開けてもらう行為も、店員さんの超マンマーク接客も、ぶっちゃけ超苦手である。何より「貴様ごときが何をしに来た。ウハハハハハハ!」と思われてるのではないかと被害妄想に陥ってしまう。

だがしかし、今回接客してくれたプラダの店員さんは完全に神──。モジモジしながら「プ、プラダで、い、1番安いものって何ですか……?」という不審者オーラ全開の私にも、親切丁寧な接客をしてくれた。

・店員さんが神だった

さて、その店員さんによるとプラダで最もお高い商品は「ワニ革のバッグ」で価格は500万円オーバーとのこと。また、珍しい商品としては「弁当箱」などがあり、こちらは1万円代で販売されているようだ。

そして問題の “最安値商品” は、それぞれ2750円で2つのアイテムであった。今回はその両方を購入! さあ、悪魔が着るほどの人気を博す世界的ファッションブランド「プラダ」の最安値商品とは? なんと……


ステッカー」と、


メモ帳」であった。


ステッカーは8種類のデザインで構成されているため、シールの価格は1枚当たり300円ちょい。これが高いのか安いのかは個々人の価値観によるだろうが、店員さんによると「スマホに貼ったりする方が多いようです」とのことである。

メモ帳は手のひらサイズで、中身は至ってシンプルな紙。ただ表紙には誇らしく「PRADA」の文字が刻まれていた。こちらもメモ帳としての純粋な価値はさておき「超1流ブランドなのに2750円の商品を取り扱っている」という事実だけで、プラダ様への好感度が爆上がりした次第だ。

・予期せぬサプライズ

さらに帰り際、店員さんから予想外のサプライズが。なんでも「旧正月にちなんでお客様にお渡ししているので良ければ……」と言いつつ、


「封筒セット(旧正月エディション)」をくれた。


こちらのセットにはプラダ仕様の真っ赤な封筒が10枚と、今年の干支にちなんだトラのデザインのシールが入っている。というか、これ明らかにステッカーとメモ帳よりも高いんじゃないか……?

店員さんもプロだから、私を見た瞬間に「あ、これは不慣れな客だな」と見抜いたハズ。そんな私がノベルティの存在を知っているワケがなく、それ目的で買い物している可能性は極めて低い。さらに言えば店内で最安値の商品を2つ買っただけである。

だ・の・に! 笑顔でノベルティまでくれるだなんて……プラダ最高ォォォオオオオオ! 将来的に万が一お金持ちになっちゃったとしたら、身につけるものは全てプラダにしますわ。ワニ革のバッグも10個買うしかない。

というわけで、プラダで最安値の商品は「ステッカー」と「メモ帳」で、何よりド庶民にも優しく接してくれたことがウルトラ好印象! あらゆる意味でプラダ様の株が爆上がりした、第2回目の「超1流ブランドで最安値の商品を買う」であった。

参考リンク:プラダ公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.