丸亀製麺が誇る数々の人気メニュー。その中の一つ『肉うどん』がこの度、さらにできたてを極めた “まったく新しい肉うどん” として新登場したという。ほう……ただちょっと待ってほしい。丸亀製麺に行ったことがある人なら誰もが思うはずだが、あれ以上のできたてなんて存在するのだろうか?
今でも十分できたてなのでは? 激しく疑問を覚えた私(あひるねこ)は、何がどう新しくなったのかを探るため、丸亀製麺の某店舗へと駆けつけることに。しかしそこで目にしたのは、新しいどころかまったくの別物になってしまった『肉うどん』の姿であった……。
・『肉うどん』ができたてを極めて新登場
年間で約800万食売り上げるという丸亀製麺の『肉うどん』。いや800万て! いくらなんでも売れすぎだろう。つまり今こうしている間にも売れ続けているワケだ。丸亀製麺はこれ以上、一体何を求めるというのか? 欲張りなのか? 欲張り亀さんなのか?
それではさっそく注文してみたい。すいませーん! 『肉うどん』くださーい!! ああ、楽しみだなぁ。しかし次の瞬間……
え?
・いきなり異変
え? フライパン? ここで? そう、なんと新しくなった『肉うどん』は、注文が入るごとに一杯ずつ目の前で調理してくれるのである。ドバイかここは。メイン客層が石油王の店舗なのか。まさに神サービス。
・ガチで焼きたて
たっぷりの牛肉とたまねぎを焼き上げるのは、醤油ベースの特製オリジナル割り下。これがフライパンの中でジューーッ! とおいしそうな音を立てて……って、記事じゃ伝わらないか。そう思い今回は、特別に調理の過程を動画で撮影させてもらったぞ。以下、よだれ注意!
あ、よだれで水たまりを作っているところ大変申し訳ありません。記事の方に戻りますよ。さて、目の前で贅沢に調理してもらって完成したのがこちらの一杯である。その名も……
『焼きたて肉うどん』!
価格は(並)670円、(大)790円、(得)910円ですべて税込! 2022年3月15日より全国の丸亀製麺にて販売開始!! さらに(並)と(大)は持ち帰りも可! その名も……
『焼きたて肉うどん』!!
・焼きたて肉うどん
思わず2回繰り返してしまったが、いや肉の量多ッ! ほぼ肉やないか!! それもそのはず。この『焼きたて肉うどん』は、牛肉とたまねぎの量がなんと約1.4倍に増量されているのだ! 目の前で肉を焼いてくれる上に量まで増えてるって、ここは本当にうどん屋なのか?
答えは「はい、うどん屋です」であった。丸亀製麺のこだわりの結晶とも言えるつるつるもちもちの打ち立て麺と、すっきりした甘くやさしい味わいのかけだし。それらが焼きたての牛肉&たまねぎと完全に調和することで、『焼きたて肉うどん』という至高の一杯が生まれたのである。
さっそく一口食べてみたところ……
そりゃウマいよね!
・ありがとう
ただでさえウマいかけだしに、牛肉の肉汁や脂の旨みがこれでもかと溶け出しているワケだから、こんなん誰が食べたってウマいに決まってるんですよ。水で一度締めてコシを出し、再度あたためることで、よりもちもちになった麺と肉とかけだしが口の中でこの上なくマッチしている。
うむ、たしかに丸亀製麺の主張通り “まったく新しい肉うどん” と言って差し支えないだろう。しかし! 実は『焼きたて肉うどん』と同じくらい強烈なインパクトを放つメニューが他にもあったのだ。それがこの……
『焼きたて肉ぶっかけうどん』である。
締めたてつるつるの麺の上に(この商品は「温」と「冷」が選べる。オススメは「冷」だ)、焼きたての牛肉とたまねぎをドーン! とのせたシンプルな作りながら、その迫力は『焼きたて肉うどん』を遥かに凌駕している。というか丸亀製麺よ、一つだけ言わせてほしい。
ただの肉の山やないか!
・うどんどこ行った
『肉うどん』じゃねーよコレ!! 『肉』だよ、『肉』!! もう『焼きたて肉』に改名した方がいいよ! かつてこんなにも肉の主張が激しい肉うどんがあっただろうか? 本来なら主役であるはずのうどんを完全に食う勢い……っていうか
ウッマ!!!
・ウマい
マジかこれ、ウッマ! 焼きたての牛肉ウッマァァァァアアア!! やはりフライパンで焼いてそのまま盛り付けているからか、一般的な肉うどんと比べて牛肉のライブ感がケタ違いである。丸亀製麺の全メニューの中でも屈指の肉ウォーリアーと言っていいだろう。つ、強い……!
もちろん、うどんとの相性の良さも天井知らずだ。濃厚な味わいのぶっかけだしとも相まって、全体的に非常にパンチの効いた野郎度の高い一杯に仕上がっているぞ。いやぁ、こうも立て続けに肉の波状攻撃を食らってしまうと、ついついアレが欲しくなってしまいますな。
白いごはんが。
・禁断の注文
思わず『天丼用ごはん』を追加してしまった。炭水化物のオバケか私は。肉うどんをおかずにメシを食らう──。そう、この『焼きたて肉ぶっかけうどん』は、主食であると同時に強力なおかずとしても機能するバグの如きメニューだったのだ。
それにしても、ご飯が欲しくなる肉うどんって……果たしてそれは肉うどんと呼んでいいのだろうか? 肉うどんの領域を超えてしまってやいないか? 世間の肉うどんたちから「それはズルくね?」という抗議の声が上がらないか心配になるレベル。
・別物だった
“まったく新しい肉うどん” を作ろうとした結果、どうやら丸亀製麺はこの世界に “肉うどんではないナニカ” を生み出してしまったようである。すべての肉うどんを過去のものにする劇薬の中の劇薬『焼きたて肉うどん』、そして『焼きたて肉ぶっかけうどん』をどうか見逃さないで欲しい。
参考リンク:丸亀製麺 ※店舗により取り扱い商品が異なる場合があります。
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼こちらは同時に復活販売が始まった『焼きたて牛すき釜玉うどん』。価格は(並)720円、(大)840円、(得)960円だ。
▼ふわもち食感の釜抜き麺と、すき焼き風に味付けされた焼きたての牛肉、そして濃厚な生玉子が織りなす完全無欠のハーモニー。
▼持ち帰りは不可。6月中旬までの販売となっているため注意してくれ!
▼よだれ注意だ。