春先に、多くの人が悩まされる花粉症。

クシャミ、鼻詰まりなど人によってつらい症状は異なるが、私は目のかゆみがひどいタイプである。この時期はアレルギー対策の高濃度目薬が絶対に手放せない。

毎年、目を掻きすぎてまぶたはヒリヒリ痛み、目のまわりはむくんでパンパン。ひどいときは目頭が切れてしまうこともあった。どうにかならないものかと調べていたら、目薬でおなじみ参天製薬のサイトを発見。

そこにはアレルギー用目薬の「正しい使い方」が書いてあって衝撃を受けた。

え、私20年以上、間違った使い方してたんだけど……。もしや知らなかったのって私だけ……?


・かゆいときに目薬をさすのではない

参天製薬の公式サイト「目の情報ポータル」によると、目がかゆくなってから目薬を点眼する「かゆいとき点眼」は、目のかゆみをくりかえす原因になってしまうらしい。

私はまさに長年この使い方をしていた。「あ〜、目がかゆい! 目がかゆい!! 耐えられない!!!」というマックスかゆい状態になってから目薬をさして、かゆみを抑える……。1滴じゃかゆみが抑えられないから2滴、3滴と目薬をさす。こんな感じ。1日に何度もぶりかえして目がかゆくなっていた。

正しい使い方は「かゆみ止め」として点眼するのではなく「かゆみの発生をおさえるため」に用法通りの点眼を続けることらしい。


・決まったタイミングで目薬をさす

参天製薬によると

「かゆみを感じる回数を少なくするためには、かゆい時に点眼するのではなく、治療期間中は症状があってもなくても、決まった回数・タイミングで抗アレルギー点眼薬の点眼を続けることが大切です」

とのこと。

1日に2回と書いてある目薬ならば、朝と夕方。1日に4回と書いてある目薬ならば朝・昼・夕・就寝前のタイミングで点眼するという方法が紹介されていた。


・正しい方法を実践

これを見て、1日4回、決まったタイミングでの点眼を実践。

寝る前に点眼して床についたところ、まず朝起きたときの猛烈な目のかゆみがほとんどなかった! いつもなら朝は目を取り出して水道で洗いたいくらいかゆいのに……。

さらに、起床後に顔を洗ってからも点眼。花粉が舞う昼ごろに少しだけ目が痒くなったものの、いつもの耐えられないようなかゆみではない。

その後は、お昼ごはんと夕飯のついでに点眼。花粉のピークの3月だというのに、夜までほとんど目のかゆみを感じることなく済んだ。奇跡に近い。


あくまでも個人的な体験なので、人によって感じ方は違うと思う。目薬のタイミングを変えただけなのに、正しい使い方をするとこんなにも違うものかとビックリである。この時期は肌荒れで目元のメイクをするのも難しかったが、目をかかなければ、まぶたが荒れてヒリヒリすることもなくなる。

それにしても、今まで20年以上も目薬の使い方を間違っていたとは……。アレルギー用の目薬は、かゆくなってからさすものだとばかり思っていた。もし、私と同じように「かゆみ止め」としてアレルギー用の目薬を使っている人がいたら、1度正しい点眼方法を試してみてほしい!

参考リンク:参天製薬
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.