
近年「大長編ドラえもん」の再映画化が行われている。2022年3月4日、最新作『のび太の宇宙小戦争 2021』がついに公開!
思えば初リメイク『のび太の恐竜2006』公開時にリアルタイムだった世代もそろそろ成人。「旧版がある」ということすら知らない人が増えていくことだろう。
新旧「どちらがいいか」という議論はナンセンス。しかし筆者は言いたい。新版しか知らない人はぜひ旧版も見てくれ! このたびAmazon Prime Video、ABEMAで新旧の映画シリーズ40作品を一挙配信中。両者の違いを味わう千載一遇のチャンスだ。
・たとえば『のび太と鉄人兵団』(※ネタバレあり)
Amazonプライム会員ならば何度でも見放題。またABEMAでは順次無料放送を行うほか、ABEMAプレミアム会員なら見放題になる。
新旧でどれほど違いがあるか、筆者が最高傑作だと思っている『のび太と鉄人兵団』を例に挙げて語りたい。最高傑作なら○○だろうがぁ! という異論には耳をふさぐ。
あらすじを知っていることを前提に進めるので、一度も見たことがない方は注意していただきたい。
原作マンガ『大長編ドラえもん のび太と鉄人兵団』(藤子・F・不二雄)に基づいているので、基本的なストーリーラインは新旧どちらも同じ。
ひょんなことからロボットの兵団が地球侵略に向かっていることを知ったドラえもんとのび太は、大人が信じてくれない中、自分たちだけで地球を守ろうと奮闘する。
友情、ドラえもんの知恵とひみつ道具、そしてのび太の優しい心で困難に立ち向かう展開は新旧どちらも胸アツで、十分に楽しめる。
鏡面世界のスーパーで好きなものを買いあさる場面なんて、矛盾点は多々あれど、誰しも一度は空想したことがある夢のシチュエーションだろう。
大きく違うのは新版オリジナルキャラクターであるピッポ、そして物語のキーパーソンであるリルルの描写だ。
新版では小鳥に似た愛らしいキャラクター・ピッポの登場で、のび太との友情を軸にした新しいストーリーが生まれている。キャッチーなマスコット的存在だ。
また、ロボット社会で不遇な扱いを受けているピッポとリルルを描写することで、「鉄人兵団は倒すべき悪」という、わかりやすい善悪対立の構造になっている。
「即座に」「感覚的に」わかるものが好まれる現代の傾向なのかとも思う。
ところが、旧版にはこういった描写はまったくない。ピッポも存在しないので、リルルとピッポのロボット同士の絆といった要素もない。
旧版リルルは無機質で無表情、秘密を知った しずかちゃん に容赦なく襲いかかるなど、より「ロボットらしい」描写になっている。見た目だけは人間らしく作られているものの、その振る舞いの奇妙さは、ちょっと怖いほどだ。
また、リルルは自国メカトピアの歴史に誇りをもっており、人間を奴隷にすることになんの疑問も抱いていない。人間が牛馬を労働力にするのと同じ感覚だ。
しずかちゃんが悲しげにつぶやくが、メカトピアの歴史はそのまま人間の歴史。「立場が違えば、見える現実が違う」という人間同士の戦争の実態をよく表現している。
旧版はリルルの「得体の知れなさ」であったり、無個性なロボット集団の不気味さであったり、鏡面世界の静けさであったり、圧倒的多数で攻めてくる絶望感であったりを巧みに演出している。コミカルな描写は控えめで、その恐怖はトラウマ級である。
だからこそ、のび太や しずかちゃん との交流で人間を知り、自分の信念に疑問をもつように変化していくリルルの姿が尊い。大人になったいまでも、筆者はラストで泣いてしまう。
一方の新版ではリルルはより人間らしく表情豊かに描かれており、ピッポとの心の交流もあるなど最初から優しさが見え隠れするのだが、そのぶんエンディングに説得力がなくなってしまっている感じがする。
もちろん、新版の方が優れた点もたくさんある。なにより絵がきれいで現代的になり、メカ描写もリアリティが増して、アニメーション技術の進歩が感じられる。
より原作マンガに忠実になった部分も散見される。キャラクターのセリフ回しも軽快でノリがいい。にぎやか過ぎて好みの差が出るだろうが、原作のドタバタ感を表現したものだと思う。
すでにどちらかを見て「あらすじ」を知っていても、違いに注目すると大人でももう一度楽しめる、それがドラえもん映画の神髄だ。
・祝 最新作
ドラえもんといえば、声優交代も当時の一大ニュースとなった。新旧ファンどちらも互いに違和感があるだろうが、そもそも旧版でも「原作マンガとイメージが違う」と感じる人もいるくらいだから正解はない。
小さな子どもなら、ただストーリーを追いかけるだけでワクワクドキドキして楽しい。大人なら、その背景にあるものの意味を洞察して楽しい。ドラえもん、すご過ぎる。
Amazon Prime Video、ABEMAでは旧版『のび太の宇宙小戦争』も配信リスト入り! 『のび太の宇宙小戦争 2021』と一緒に楽しんで欲しい。
参考リンク:Amazonニュース、ABEMA TIMES、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』公式サイト
イラスト・執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
冨樫さや


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