この時期、スタバの桜シリーズの圧がすごい。当サイトでも既報のとおり第1弾第2弾と時期を変えて桜をイメージした新メニューが発表されるほか、タンブラー、トートバッグなどの限定グッズは優に20種類を超える。

もはや現代の風物詩、これ飲んでおかないと春が来ない的な、まさにスタバ帝国を感じさせる圧倒的物量である。

どんだけ桜推しなんだ……と思うがちょっと待て。ドトールにもあるんだぞ! これを見てくれ!!


・ドトールの「桜フェア」

まずは冷たい「マシュマロふんわり さくらオレ~わらび餅~」(イートイン / 税込550円)。ピンク色がファンシーでカワイイ! 各社の桜メニューの盛り上がりは、この「写真映え」に一因があることは間違いない。

トッピングされているのは桜の花びらをかたどったマシュマロとホイップクリーム。キラキラしているのはアラザンだ。

ぷっくり厚く歯ごたえのあるマシュマロは、ドリンクにひたると軟らかく変化していく。アラザンもプチプチとした食感がおもしろい。

ところでメニュー名にある「わらび餅」はどこに?


実はドリンク本体に混ぜ込まれている! ストローで吸うとチュルチュルの喉ごしになって吸い込まれてくる。弾力はほとんどないけれど「喉に詰まる恐れがあります」とのことなので、小さいお子さんには注意。

見た目はかなりスウィートだけれど、ひんやり冷たくスイスイと飲めてしまう。

ソースには桜の花のペーストが使われている。「どんな味」って言葉で表現できないんだけれど、日本人の味覚には確実に「桜味」が存在するよね。


そしてホットの「マシュマロふんわり さくらオレ」(イートイン / 税込520円)。


見た目から想像するのはイチゴオレのような味だけど、こちらも桜風味。マシュマロとホイップクリーム、桜風味のソースがのっているのはアイスオレと同じ。


ただし、温度でどんどん溶けていくので急いでトッピングを食べよう。


溶けきると、ほんのりピンク色のホットミルクのようになる。わらび餅は入っていない。かなり甘く、ほんわかと心が温かくなるようなドリンク。

温かいぶん甘みを強く感じるので、甘いのが得意じゃない人や、ゴクゴクいきたいときはアイス、こってり甘いものを飲みたいときはホットだと思う。


ドリンクだけでなく、スイーツもある。たとえば「桜のモンブラン」(イートイン / 税込458円)。


てっぺんにあるのは桜のモンブランクリーム。これが「桜あん」のような和の味わいで、食感はまったく違うんだけれど桜餅を連想する。

クリームに混ざっているのは桜のガクや葉かな?


山の内部には桜のホイップクリームと、下層にはイチゴが使われているそうだ。

最下層は何層にも重なって焼かれたパイ生地だが、全体的にはしっとりした食感。


今回飲食した3種の中でもっとも「桜」を感じたのはこのモンブラン! たしかにケーキなんだけれど、和菓子みたいな落ち着いた甘さで食べやすい。

ドトールの魅力は、肩ひじをはらずに行ける気楽さ、親しみやすさだと思う。なんというか、普段着で行けるカフェ。この安心感よ!

ぶっちゃけスタバほどスタイリッシュじゃなく、スタバほど敷居が高くない。それを体現している「日常の中にある、ちょっとだけほっこりする時間」を感じられる幸福スイーツだ。


ほかにも「もっちり桜どら焼き」や「桜バウムクーヘン」なんてのもあるぞ。


・春よ、来い

日本人がこれだけ桜に熱狂するのは、やはり春が待ち遠しいから。コロナの第6波もあり、個人的には例年よりもさらに寒く暗く閉塞感のある冬だったように感じている。

毎月のように期間限定の新商品が発売され、それが次々と移り変わっていくのは日本人の「限定品好き」「新しもの好き」もあるが、やはり季節の移ろいに対する感性も影響していると思う。

ひと足先に春の訪れを感じる桜メニューめぐり。タリーズやカフェ・ド・クリエでも展開しているのでぜひチェックしてみてほしい。


参考リンク:ドトールPR TIMES
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.
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