厳しい、厳しい、本当に厳しい。喫煙者を取り巻く環境は日に日に厳しくなっている。公共の喫煙所は激減し、灰皿のあったタバコ屋は潰れ、都内のコンビニで灰皿を見かけたのは何年前のことだろうか? 寅さんじゃないが、本当に喫煙者はつらいよ(でもやめない☆)。

とはいえ、これも世の流れ。愛煙家たるものルールを守ってタバコを楽しみたいものだ。もちろん「歩きタバコ」なんて絶対にダメなのだが、最近ちょっと気になるのが喫煙所のちょっと外でタバコを吸う連中である。彼らはいったい何のつもりなのだろうか?

・まだやめねえ

かつては「喫煙率100%」の時期もあったロケットニュース24編集部。100%ということは、少なくとも同率で世界一の喫煙率を誇る会社であったワケだが、気付けば禁煙した者、加熱式タバコに切り替えた者が増えた結果、紙巻タバコを吸っているのは私(P.K.サンジュン)だけになってしまった。

まあ、個人的には「何が何でも紙巻じゃないとイヤ!」とも思っていないし「死ぬまでタバコはやめねえ!!」とも考えていない。やめたいときが来ればやめるだろうし、加熱式に代えたいときが来れば加熱式に代えるだけの話である。でも今はまだ無理、もうちょい不安定でいてえ(KICK THE CAN CREW / アンバランスより)。

それはどうでもイイとして、現在も1日1箱程度はタバコを吸う私は、かねてから「喫煙マナー」について口を酸っぱくして物申してきた。指定の場所で吸うのはあたり前のこと、歩きタバコなど言語道断で、同じ喫煙者として猛烈な怒りを感じざるを得ない。

・最近よく見かける

そんな私が最近気になっているのが、公共の喫煙所に入らずに「ちょっと外で一服する人たち」である。彼らはいったい何のつもりで喫煙所の中に入らず、何のつもりで喫煙所の外でタバコをふかしているのだろうか?

確かにタイミングによっては「入るのをためらうレベルで人があふれかえる喫煙所」も存在する。また、新型コロナウイルスの影響で、人数制限をしている喫煙所が少なくないことも承知している次第だ。

ただその時は人が少なくなるのを待つか、タバコを諦めればいいだけの話。私自身は諦めきれないので大人しく並ぶが、少なくとも「いいや、中に入ってないけど吸っちゃおう」という発想には至ったことがない。

ということは、彼らは並んでいるわずかな時間でも禁断症状が出てしまうような、重度のニコチン中毒者なのだろうか? いいや、そうとは言い切れない。なぜなら喫煙所がまあまあ空いていても「ちょい外で吸う族」を見かけるからだ。

・全然セーフじゃないんですけど

喫煙所が目の前にあるのに、空いてるのに、あえて外でタバコを吸う人たち。彼ら的には “結界の中” にいるつもりかもしれないが、ここでハッキリさせておこう。そこ、全然セーフティーゾーンじゃないですから!

喫煙所を1ミリ出た時点で、そこは喫煙所ではなく外!! 普通にタバコ禁止! 野球で例えるならべースから足が離れちゃってますよ? つまり完全にアウトですよ。ビデオ判定が必要な “ギリギリアウト” ですらない。

どれだけ考えても「ちょい外で吸う族」の動機がわからないのだが、1つだけ言えるのは「ルールを守ってる喫煙者にとってもいい迷惑」ということ。タバコを吸う以上、必ずルールを守りましょう。グレーじゃなくて漆黒のブラックだからね?

ちなみに「実は私、ちょい外で吸う族です」という方がいたら、こっそり理由を教えて欲しい。結界の中にいると思っているのか? 逆に結界に入れない理由があるのか? うーむ……いや、普通に中で吸えよ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.