突然だが、あなたはフードコートにどんなイメージをお持ちだろうか。私(中澤)は、「いろんなものが食べられる反面、ラインナップはベタ」というイメージがある。どこでも食べられるものを全力で揃えました感。

しかし、上野マルイのフードコートをブラついていたところ、思わず二度見してしまうものを発見した。それはショートケーキの看板だったのだが……嘘だろ!? 虹色してやがる! こんなに目がチカチカするショートケーキは初めてだ!!

・注文してみた

その名も「レインボーショートケーキ(税込み858円)」。クッ、他に言いようがない名前しやがって! 誰だこんなそのまますぎる名前をつけたヤツは!? 記事が書きにくいではないか!

さて置き、アイスとかならともかく、ショートケーキでレインボーは初めて見た。でも、ショートケーキって本当にこんなに綺麗にレインボーに作れるものなのだろうか? そこで注文してみた結果……


『なかよし』の付録かってレベルでレインボーだった


光を照射し続けたら暗闇で光りだしそうだ。お菓子作り力以上に化学力を感じずにはいられない。

・食べてみた

ゆえに、気になるのは「一体どんな味がするのか」という点。やはり、アメリカのお菓子みたいにケミカルで甘ったるい味なのだろうか? そこで食べてみたところ……

思ったよりも自然な甘みである。上品……とまでは言わないが、しつこくないと言うか。どちらかと言えば子供が好きそうな甘さの質なのだが、思っていたよりスッキリしているため、オッサンの私でも美味しく食べられた。

特に美味しいと思ったのは、通常のショートケーキだとスポンジにあたる土台部分。実は、色がついているところは生クリームで、土台はそのクリームの間を薄いスポンジが仕切る形で何層も重ねられている。

そのため生地がスポンジバージョンのミルクレープみたいな味。フワッとした食べ心地が新食感だ。見た目だけではなく、味もちゃんとしている。

・販売店舗を聞いてみた

ちなみに、この商品を展開していたのは『コバラヘッタ(CobaraHetta)』というカフェである。店員さんに聞いてみたところ全国に数店あるチェーン店のようだ。

ということは、このショートケーキも探せば色んなところで食べられるんだろうか? 詳細をコバラヘッタ広報に聞いてみたところ……


広報担当者「『コバラヘッタ』自体はフレンチレストランやインドカリーダイニングなど様々な業態で、札幌、京都、秋葉原、川崎、戸塚などにありますね。ただ、レインボーショートケーキがあるのは、上野マルイ店とお台場ヴィーナスフォート店のみになります」


──あれ? ヴィーナスフォートって……


広報担当者「そうですね……。2022年3月27日で閉館になります


──ということは、3月28日からはレインボーショートケーキが食べられるのは上野マルイ店だけになるんですか


広報担当者「今のところ、そうなりますね」


──とのこと。まさかフラッと立ち寄って食べたレインボーショートケーキが、3月からここだけでしか食べられなくなるものだったとは。

・スイーツの魔法

私が店舗で食べている時、同じくレインボーショートケーキを注文する親子連れがいた。子供は8歳くらいの女の子で、店員さんがお皿を運んできた時、花が咲くように笑った。

素敵なスイーツが他の料理と違うのは、味以外に、笑顔を生む力を持つところだと思う。キラキラのレインボーショートケーキは、注文したら気分も輝かせてくれる一品であった。

・今回紹介した店舗の情報

店名 グー・フードホール
住所 東京都台東区上野6-15-1上野マルイ9階
営業時間 11:00~20:00(ラストオーダー19:00)
定休日 不定休(上野マルイ定休日に準ずる)

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.