近所の回転寿司に行ったらオススメのネタが「おじさん」だった。何を言っているか分からなぇ……となっているのは、数時間前の私と同じく「おじさん」という魚が存在することを知らない人だろう。

そう、「おじさん」は魚。ついさっき知った私が言うのもアレだが、寿司ネタにもなるらしい。だから、寿司屋でオススメされているわけだが、タイやヒラメ、ブリと一緒に「おじさん」が並んでいるインパクトはなかなかのもの。そのせいで、気がつけば注文していた。

すると、中にいた店のスタッフ(おじさん)が、「おじさん頂きました!」「はいよ!」とおじさん同士で声を掛け合い始めたではないか。おじさんの、おじさんによる、おじさんをめぐる共同作業。

もしかしたら、いま私はすごいものを見ているのかもしれない。というか、私もおじさん(オッサン)であることを考えると、この状況がすごいのかもしれない。


・出てきたネタ

期せずに巻き起こったおじさんウェーブ。その奇跡にちょっと感動しながら、「この波に乗って一体どんな魚がやってくるのか?」と期待していると……!


これである。ご覧の通り白身で、味はタイ……いや、ホウボウに似ているかな? という印象。あっさりしており、クセが少ない。「おじさん」というネーミングからは想像できない爽やかさである。

ちなみに、私が「おじさん」を食べたのは回転寿司チェーン『大江戸』。個人的によく利用しているが、「おじさん」は毎日あるようなネタではない。販売していたらラッキーかと思う。しかも、訪問時におじさんは2貫で200円ちょいだったから、珍しさを考えたら安いと言えるかも?

どちらにせよ、運良く「おじさん」を見つけたら逃す手はない。先に述べたように、クセが少なくて食べやすいので安心して大丈夫だ。くれぐれも、字面だけで判断して「脂っこいネタだろ」と誤解しないように!


執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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